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3季ぶり「東京ダービー」はFCに軍配!

[ 2008年4月12日 19:22 ]

 Jリーグ1部(J1)第6節第1日は12日、日産スタジアムほかで6試合が行われた。名古屋が清水に2―0で快勝して5連勝をマークし、勝ち点16で暫定首位に立った。同15の鹿島は13日に浦和と対戦する。

 横浜Mは柏を2―0で下し、勝ち点12で暫定3位。3季ぶりの「東京ダービー」はFC東京が2―1で東京Vに勝ち、同11とした。大宮は千葉を4―2で退け同10で続いた。
 札幌は新人の柴田のゴールなどで磐田に2―1で競り勝った。大分―川崎は無得点で引き分け。

 ≪異様な雰囲気の中…≫東京VのJ1復帰で2005年10月以来、3シーズンぶりに東京ダービーが実現した。独特の雰囲気に包まれた一戦を制したFC東京の城福監督は「これほどサポーターの後押しを感じた試合はなかった」とかすれた声で振り返った。
 約2万2000人の観衆を集めたライバル対決は、試合前からやじとブーイングの応酬でヒートアップ。後半ロスタイムにFC東京がオウンゴールで逆転勝ちすると、「ヴェルディだけには負けられない」と歌い続けていたFC東京のサポーターが喜びを爆発させ、会場の興奮は最高潮に達した。
 ピッチ上の選手らも、サポーターが醸し出す雰囲気にあおられた面もあったようだ。両チームとも反則も辞さない激しい当たり合いを展開。FC東京の日本代表MF今野は地鳴りのような声援を「異様な雰囲気だった」と驚いたような表情で話した。
 東京VのGK土肥は昨季、FC東京から戦力外通告を受けたいきさつがある。「いらないと言われたチームが相手だったので勝ちたかった」と、古巣を見返すことができずに痛恨の表情。試合前まで五分だった両クラブの対戦成績は、これでFC東京の6勝2分け5敗となった。

 ≪負け…退場…フッキ最悪の幕切れ≫豪快な左足シュートで東京V復帰後初ゴールを奪いながら、チームは終了直前に勝ち越され、最後は2度目の警告で退場処分。フッキにとって本拠地での初試合は最悪の幕切れになった。
 本人は取材を受け付けずに競技場を去った。柱谷監督はフッキについて「気持ちが入りすぎた。もっとワンタッチ、ツータッチでパスするプレーを覚えないとJ1では通用しない」とワンマンになりがちなプレーに反省を求めていた。

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2008年4月12日のニュース