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フェルプス無傷6冠、圧倒の2秒29差

[ 2008年8月16日 06:00 ]

 【北京五輪・競泳】マイケル・フェルプス(23=米国)が男子二百メートル個人メドレー決勝で圧勝し、すべて世界新記録で今大会6個目の金メダルを獲得。直後の百メートルバタフライ準決勝も全体2位で突破。16日の同決勝に勝てば、72年ミュンヘン五輪で同じ競泳のマーク・スピッツ(米国)がマークした金メダル7個の1大会最多記録に並ぶ。

 2秒29差。二百メートルしか泳いでいないのに、2位にこれだけの大差をつけた。しかし、フェルプスには歓喜にひたっているひまがない。「ほっとしている場合じゃないんだ。あと2種目が大きな意味を持っている。エネルギーはできるだけ残しておきたい」。ゴーグルやキャップを控室に放り投げて表彰式に出席したあとは、すぐさま百メートルバタフライの準決勝に出場した。「あしたは50メートルまで離されないようにしないと苦戦してしまう。タフなレース」。得意のターンが1回しかない百メートルは、フェルプスにとって“スキ”ができてしまう危険な種目。しかも、世界記録保持者の同僚クロッカーも決勝に残っているとあって油断はできない。

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2008年8月16日のニュース