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“自己最速”北島 さあ最後の大仕事へ!

[ 2008年8月16日 06:00 ]

男子400メートルメドレーリレー予選 第2泳者の北島

 【北京五輪・競泳】男子四百メートルメドレーリレー予選で日本(宮下純一、北島康介、藤井拓郎、佐藤久佳)は3分32秒81の日本新をマークし、全体3位で決勝進出を決めた。平泳ぎで2大会連続2冠を達成した北島康介(25=日本コカ・コーラ)は“自己最速”の58秒79をマークし、日本チームを引っ張った。現役最後のレースとなる17日の決勝で、アテネ五輪の銅に続く2大会連続メダルを狙う。

 北島は予選からエースの仕事を果たした。予選1組目。第1泳者の背泳ぎ・宮下からオーストラリアに0秒55差の2位で引き継いだ北島は、百メートルで58秒91の世界新を出したスプリント力で猛然と追いかけ、50メートルのターン後にかわしてトップに浮上。さらに差をつけ、0秒61の貯金で第3泳者のバタフライ・藤井につないだ。第4泳者の自由形・佐藤が最後にオーストラリアに逆転されたが、3分32秒81で日本記録を0秒54更新した。全体では3位通過となり、北島は「いい位置で残りたいと思っていたのでよかった」と満足げだ。
 タイミングをはかって飛び込むため、通常の百メートルより速くなる引き継ぎタイムで出場16カ国中トップ、自己最速の58秒79を叩きだした。前日は二百メートルを制し、2大会連続の2冠を達成したばかりで7日間連続のレース。疲れがないわけがないが、負ければ現役最後となるレースだけに気力で戦った。五輪初出場の他の3人に「リレーは最後でどれだけメダルが欲しいかで決まる」とハッパをかけてチームを引っ張った。
 アテネ五輪の銅に続く2大会メダルへ向けて好位置につけたが、油断はできない。予選1位の米国、2位のオーストラリアは主力のいない2軍チーム。4位のロシアとは0秒78差、5位の英国とも1秒02差しかない。「レベルが上がって厳しいが、気を引き締めていきたい。このメンバーに入ってよかったという結果で終わりたい」。決勝は17日。現役最後のレースをメダルで飾る。

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2008年8月16日のニュース