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なでしこ先陣!ゴールラッシュで勢いを

[ 2008年8月6日 06:00 ]

北京五輪初戦を前に、本番会場となる秦皇島五輪センター体育場(奥)横の補助競技場で円陣を組むなでしこジャパン

 【北京五輪・サッカー】北京五輪開会式に先駆けて、6日から女子サッカー競技がスタート。日本選手団の先陣を切って、日本女子代表なでしこジャパンが、1次リーグ初戦でニュージーランドと対戦する。5日は練習会場で軽めの調整。04年アテネ五輪ではベスト8止まりだったが、今回は初のメダル獲得を狙う。

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ニュージーランド戦予想スタメン


 普段はオヤジギャグを織り交ぜながら話す佐々木監督の真剣な言葉がピッチに響いた。「相手はニュージーランドだけど、世界に挑戦するつもりでやろう」

 初戦前日の5日は、試合会場となる秦皇島五輪センター体育場横の競技場で非公開練習を行い、約1時間、フォーメーション確認で最終調整を終えた。7月15日から合宿を続け、ようやく迎える初戦。指揮官は「力を発揮すれば十分、メダルを獲る力はある」と自信をのぞかせた。

 04年アテネ五輪も初戦でFW荒川が決勝点を決めスウェーデンを撃破。世界ランク4位の強豪を13位の日本が倒したことで日本中になでしこ旋風が巻き起こり、日本の金メダル16個という快進撃につながった。今回のニュージーランドは世界ランク24位で10位の日本より格下。最後に対戦した05年5月の親善試合では6―0で勝っており、目指すは大勝だ。「勝って他の競技にも勢いをつけたい」とMF沢。日本のトップバッターであるという重要な“使命”を十分に理解している。

 男子の反町ジャパンより一足早い7月31日に中国入りし、現地の芝に慣れることに時間を割いた。予想通り試合会場の芝は深く、パスが失速しやすいため「不用意に球を奪われないこと」と佐々木監督は警戒する。また、ニュージーランドは日本より平均身長が5センチ高く、体重は6キロ重い。その体格差に慣れるため、国内合宿では1メートル75以上の男子高校生と練習してイメージを叩き込んだ。厳しい練習で悲鳴を上げていた体も試合に向けた調整で万全の状態。主将のDF池田は「全員で全力で魂のこもったゲームをしたい」と気合を入れた。

 北京では大気汚染が問題視されているが、秦皇島市にいるなでしこジャパンは海沿いのホテルに宿泊。選手はオーシャンビューの部屋で海を眺めながらリラックスしている。アテネ五輪では準々決勝・米国戦で惜敗し、ベスト8で終戦。3度目の五輪はボランチで先発する沢は「神様が4年後を目指せって言っているのかなと考えてやってきた。メダルを目標にやりたい」と女の底力を見せつける覚悟を示していた。

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2008年8月6日のニュース