【まるがめボート G2レディースオールスター】田上凜を完封 西橋奈未 鬼門の地で記憶に残るV逃げ

[ 2026年5月10日 21:43 ]

両手でVサインを作って喜びを表す西橋奈未(撮影・中辻 颯太)    
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 ボートレースまるがめのG2「第11回レディースオールスター」は10日、最終日12Rで優勝戦が行われ、5コースからチルト3度の強伸び足で捲った田上凜を西橋奈未(29=福井)がインからうまく受け止めて勝利。待望の特別競走初優勝を決めるとともに、4月若松オールレディースに続く2節連続優勝にもなった。2着には山田理央、3着には田口節子が続いた。なお6日間の売り上げは125億7239万8700円で、目標の110億円を大幅にクリアした。

 まだ優勝経験のない新興勢力の台頭がシリーズを大いに盛り上げた。チルト3度で猛威を振るう田上凜と地元連続斡旋で節間最多5勝をマークした山田理央。準優で敗者を意気消沈させた田上がファイナルバトルのキーマンとなり、対戦相手の心理をレース前から揺さぶっていた。

 注目の進入は田上が大外発進…ではなく、レース前のスタート特訓、展示から田口が田上マークを選択。124/536。インの西橋と5コースの田上で人気を二分した。

 スリットは典型的な中へこみ隊形となり、内2艇に対し、コンマ08のトップスタートを切った田上が襲いかかる。グイグイ伸びて捲り切るかと思われたが、前日までとは攻める角度が微妙に変わった分か「凜ちゃんが失敗してくれたおかげ」で西橋が何とか先マイ。そのまま押し切った。

 「もう90%捲られると思っていました。スタートはちょっと様子を見たけど、いいスタートが切れましたね。ゼロ台を目がけていたし、勘通りに行けました」

 誰もが手を焼いていた快パワー・田上の仕掛けを封じての逃走劇は、単なる初の特別競走タイトル獲得ではなく、今後に向け、記憶に残る価値ある優勝劇となったはずだ。

 まるがめ水面は昨年3月に落水して負傷した鬼門の舞台でもあった。

 「人には言えなかったけど、一走一走、他場では味わったことのない緊張感で臨んでいたので良かった」

 勝った喜びと同時に安どの笑みが言葉の端々ににじむ。

 連日、好天に恵まれ、場内は大盛況。選手名の入ったタオルが水面際で花のように開き、アツい声援が飛びかった。喝采に包まれて幕を閉じた初夏の祭典。初日12Rドリーム戦を制していた西橋がファンの歓声をガッチリと受け止め、最後まで主役を全うした。

 ◇西橋 奈未(にしはし・なみ)1996年(平8)7月19日生まれ、石川県出身の29歳。福井支部119期生として2016年11月17日の三国で初出走。17年4月11日のからつヴィーナスシリーズで初勝利を飾る。20年11月12日芦屋で初V。通算優勝回数は10回。SGオールスターには今年の浜名湖大会も含め、3年連続で選出されている。同期には井上忠政、黒野元基、実森美祐、中村魁生ら。1メートル55。血液型B。

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