【ボートレースコラム】ヤングダービーは青春だ “卒業”が織りなす物語に力をもらった

[ 2025年10月7日 04:30 ]

ヤングダービーを優勝した前田滉(中)は前田翔(左)、前田篤哉の兄2人から祝福を受ける
Photo By スポニチ

 9月23日から28日まで行われた宮島のプレミアムG1「第12回ヤングダービー」を1節間取材した。

 この大会には「卒業」という唯一無二の特徴がある。開催年の9月1日時点で30歳未満という出場資格があり、デビューした期に関係なく適用される。卒業というエッセンスが加わることで、青春時代を思い出させる熱い大会になる。

 今年は4人出場した女子のうち、勝浦真帆と西橋奈未が卒業イヤー。西橋の言葉の端々に「最後」という言葉があった。優勝戦は1号艇の新開航と3号艇の井上忠政が“ラスト勝負”に挑んだ。両者ともに優勝こそ逃したが、死力を振り絞ったレースはファンの記憶に残った。

 佐々木完太、井本昌也の「山口支部・120期・同級生・同門」の“同期愛”は紙面やWEBでも紹介したが、紹介できなかったエピソードも多かった。

 三重支部から参加した115期の豊田健士郎と130期の中山翔太は、大会で最も登録番号が古い選手と新しい選手だった。29歳の豊田は「ジジイと孫で頑張ります」と笑いを誘い、中山に予選上位突破の目が出たときは「彼はデキる子。道を間違えそうになったときだけアドバイスすれば十分」と縁の下の力持ちに徹した。

 21歳の中山も「豊田さんは普段からお世話になっている先輩。初出場だけど心強い」と全幅の信頼を置いていた。その中山は初出場Vに手が届きかける大活躍で全国に名を広めた。

 優勝した123期の前田滉は、120期の篤哉、双子の兄で124期の翔との3兄弟レーサー。仲が良いことでも有名で、全員が勢ぞろいした今大会は「3本の矢」で中国地方を制圧した。篤哉は現在開催中のびわこルーキーシリーズで予選トップ通過。弟の活躍に刺激を受けたのだろう。

 舟券は難しい大会だったが、ピット内で受け取った若いエネルギーのおかげで中年記者はきょうも元気に仕事ができています。(金田 拓朗)

続きを表示

「青葉賞」特集記事

「フローラS」特集記事

ギャンブルの2025年10月7日のニュース