【ボートレースコラム】枠なりでも阿波勝哉の信念は変わらない

[ 2025年9月11日 14:09 ]

めったに身にまとうことがなかった2号艇の黒い勝負服で戻ってくる阿波勝哉
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 90日間のフライング休みを消化した阿波勝哉(52=東京)は、9日開幕のボートレース多摩川一般戦から「全てのコースに入る」と前検日(8日)に宣言した。“大外のスペシャリスト”としてチルト3度を武器に強烈な捲りを繰り出してきたが、あまりにも6コースが弱い今のレース形態を考えれば、理由を聞くのは野暮というもの。ファンの思いは「枠なりでも頑張れ!アワカツ!」だろう。

 「面白いですよ」。心境を聞くと、阿波はそうつぶやいた。「ピット離れ、スローからのスタート、チルトマイナス0・5度の調整。やるべきことはたくさんある」。仕事だから、と言ってしまえばそれまでだが、とにかく全力で目の前の課題に挑んでいく阿波の眼光はいつも鋭い。

 多摩川でコンビを組んだ34号機は明らかにパワー面で見劣る。1マークを回って2番手につけても、3周すれば追いつかれて逆転を許し掲示板(3着以内)を外してしまう。そんな動きだった。それでも、阿波は決して下を向かない。

 「直線が弱いし、なかなか上積みを施していくのは難しい」と前置きしながら「でも、このエンジンにしっかり向き合うことが、必ず今後のプラスになると思う」と言葉に力を込める。「どこかのレース場でいいエンジンを引けば超抜になると信じている」。枠なりのスタンスになっても、ボートレースという競技に対する真剣な姿は変わらない。スローからのレースに対応してくる日が今から楽しみだ。

 13日に最終日を迎える多摩川を含め、まずは事故率を減らすことも頭に入れてもらって、辛抱のレースで成績を整えてほしい。そして、いつか無心で勝負できる日が来ることを祈っている。

 阿波の次走は、22~27日のボートレース平和島一般戦を予定している。(大野 順平)

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