【競輪コラム】59歳・大竹慎吾に見た競輪の面白さ 新人に食らいつく姿に心が動いた

[ 2025年3月4日 04:40 ]

まだまだ存在感を示す大竹慎吾
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 今年最初のG1、全日本選抜競輪は脇本雄太の優勝で終わった。全G1に加え、グランプリ制覇の“グランプリスラム”を達成し、一番乗りで今年のグランプリ出場を決めた。

 シリーズで印象的だったのは近畿勢の圧倒的な強さだ。準決勝に12選手、決勝戦には6選手が勝ち進んだ。

 寺崎浩平が決勝2着になったのは大きく、準決勝で中釜章成、福永大智の新鋭勢がG1の準決勝を経験したのも今後につながる。

 これからのビッグレースは近畿勢をどこまで封じることができるかが最大のポイントになる。

 ビッグレースでのトップクラスの対決が盛り上がるのは当然として、2月27日からの岸和田F2戦ではベテラン選手の活躍で、違った競輪の面白さを感じさせた。チャレンジを走ることになった大竹慎吾が今期初めて決勝進出を決めたのだ。

 準決勝は予選に続き、中西勇マークから、最終2センターでは捲ってきた本命選手にけん制をして、最近にない動きの良さだった。

 「来る前にセッティングを2カ所いじって踏み出しでグッと来て軽かったです」と笑顔を見せた。

 59歳になり、競輪選手になって4月で40年。全盛期は九州を代表する選手として迫力あふれる捲りを武器にビッグレースで活躍した。

 「14歳から自転車に乗っているので、ずっと体が浮いている感じ。昔は大ギアで走っていたので体にダメージは残りました。今の新人は養成所のトレーニング内容が変わってみんなが強い。あと20年若かったら、もっといろいろできたと思います」と振り返る。

 努力を欠かさず少しでも新人選手に食らいつく。チャレンジにもドラマが詰まっている。(緒方 泰士)

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