【気になるボートレーサー「ピットUP」】長谷川暖 非凡なレースセンスで待望のデビュー初勝利

[ 2024年8月10日 04:30 ]

梅原祥平にデビュー初勝利を祝福してもらった長谷川暖
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 5月29日に地元の児島でデビュー戦を迎えてから34走目。ついに歓喜の瞬間が訪れた。

 7月28日の宮島「第14回みやじマリンカップ」4日目7R、長谷川は6コースからコンマ03の全速スタートを決めて大捲り。2周1マークで中里昌志に一度追いつかれたが、落ちついて差し返して待望のデビュー初勝利を決めた。

 「1マークは気持ち良く捲れました。(2周1マークは)いつもならブン回して弾かれていたけど、冷静に差せて良かったです。スタートも全速で行けました」

 デビュー節の最終日(5月16日三国)のラスト走で、捲り差しで初1着を挙げた萩原丈太朗に続く、134期では2番目となる待望の白星ゲットとなった。

 8R発売中に大時計前で行われた水神祭では、公私ともに慕う兄貴分の梅原祥平とともに水面へドボン!!「お客さんが多くてびっくりしたけど、ウメさん(梅原)や岡山の先輩方々にいいようにしてもらって、うれしかったですね」と喜びを爆発させた。

 梅原とは同じ鳥取県米子市出身。梅原の弟と長谷川の兄が中学時代の同級生という縁もあった。初勝利を現場で見た梅原は「落ちついてレースしていましたよね」と話していたが、道中で競り合った中里も「一瞬、行けるかなと思ったけど、彼は冷静だったよね。上手だったよ」と長谷川のレースセンスを褒めていた。

 米子北高校時代はサッカー部でサイドバックとして活躍。中国高等学校サッカー選手権優勝の実績も残している。

 「体格のこともあってサッカーでプロになるのは難しかったし、父親のすすめもあってボートレーサーでプロになることを目指しました」

 養成所は134期№1の勝率7.04で卒業した。8日現在、今期勝率は2・65と134期の中ではトップを行く。ここまで養成所での実績通りだ。「半期でB1に昇級して賞典レースにも乗りたい。大きな舞台で活躍できる選手になりたいですね」。この先の目標も明確。今後の走りに注目だ。

 ◇長谷川 暖(はせがわ・ひなた)2005年(平17)1月12日生まれの19歳。鳥取県出身。岡山支部所属の134期生として今年5月29日、児島でデビュー。同期には萩原丈太朗、小林甘寧ら。1メートル61。血液型A。

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