【シルクロードS】ルガル 出色の伸び 坂路ラスト1F11秒4 杉山晴師「初戦から動けそう」

[ 2024年1月25日 05:30 ]

坂路単走で追い切るルガル (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 今年も杉山晴厩舎!「第29回シルクロードS」の追い切りが24日、東西トレセンで行われ、重賞初制覇を狙う4歳馬ルガルが栗東坂路で超抜の伸びを見せた。また「第38回根岸S」では同世代の僚馬エンペラーワケアがこれまた坂路で力強い動き。昨年、JRA調教師リーディングに輝いた杉山晴紀師(42)が東西重賞ジャックを狙う。

 出色の伸びだった。ルガルは3週連続で稽古をつける西村淳を背にハロー(馬場整地)明けの坂路へ。傾斜を感じさせない軽快な脚さばきで加速ラップを刻む。最初の1Fを15秒9で入り、徐々にスピードに乗って13秒8→12秒3。残り1Fを切り、鞍上が促すとトップギアに切り替えて11秒4!ラスト1Fに限って言えば、この日の栗東坂路で2位を0秒4も上回る最速タイムだ。杉山晴師は「しっかり我慢させて最後の1Fだけ。うなるような手応えでしたね。スッと離しただけで、あの時計ですから」とうなずいた。

 17日の1週前追いは根岸S出走予定のエンペラーワケアと併せて坂路4F50秒1で自己ベストをコンマ5秒更新。前走の京阪杯から2カ月ほど空いたことを踏まえ、意欲的に負荷をかけている。その狙いを「去年のレースを見ても休み明けは動き切れない面があるので、いつも以上にやっています」と説明し「初戦から動けそうな感じがしますね」と手応えを口にした。

 一昨年11月にデビューしてから4戦はダートで起用され、昨年4月に芝に転向してからは6戦して全て4着以内と安定感が際立っている。「元々脚元が弱い面があって無理せずダートから使いました。スピード能力は類いまれなものがあります」と潜在能力を評価。近4戦は勝ち切れないレースが続くものの、前走2着について「それまでゲートでガタガタしてスタートが少し遅くなっていたんですが、中間にしっかりゲート練習をして五分ぐらいには出られましたし、流れに乗ってしっかり脚を使ってくれました。いい内容でしたよ」と評価。課題のスタートが改善しつつあり「重賞制覇まであと一歩なので、何とか決めたい気持ちですね」と意気込んだ。

 杉山晴師は昨年JRA55勝を挙げ、初のリーディングトレーナーに輝いた。今年も既に5勝と好発進。重賞でさらに勢いを加速させるか。芝スプリント路線の期待馬が好調厩舎の勢いに乗って今季初戦に臨む。

 ≪西村淳と相性◎≫西村淳は昨年の年明け以降、杉山晴師の管理馬で騎手別最多の12勝を挙げている。エルトンバローズでラジオNIKKEI賞、毎日王冠と重賞を2勝。ルガルとは前走・京阪杯2着に続く2度目のコンビとなる。杉山晴師は「西村ジョッキーはゲートを出すのがうまいですしね。この中間はジョッキーとも相談して、あえて(ゲート練習は)やらずに行こうかと思います」と信頼を寄せた。

続きを表示

この記事のフォト

「2023 天皇賞(春)」特集記事

「青葉賞」特集記事

2024年1月25日のニュース