【ボートレース下関PG1 第10回ヤングダービー】定松勇樹 22歳最年少V記録に挑戦!

[ 2023年9月14日 10:00 ]

大会最年少として大暴れを期待したい定松勇樹

 若いことはいいことだ。定松は最年少22歳として出場する。狙うは5年前に23歳で制した関浩哉の最年少V記録更新。2000年代生まれ初のプレミアムG1ウイナーにも挑戦する。

 定松は4年目のレーサーライフを汗まみれで満喫している。知名度は早くも全国区。今年のSGオールスターにファン投票で選出されたのだ。人気先行というなかれ。この少し嫌みが込められた言葉は人気なき者の負け惜しみ。人気はあって損はない。あるからこそSGの舞台を踏めたし、それが力となっている。

 「SG1節間は短く感じましたね。現状の力を出し切ったつもりだけど、全然足りませんでした。でも、トップの選手と走って、今のエンジンに大事な部分を気づかせてもらえました。それ以降は自分なりにいいペラの形が作れています」

 最上位の舞台で有形無形の財産をペロリと余すことなく平らげてきた。これで定松の成長スピードはさらに加速。ピット裏でのたたずまいに風格が出たと感じるのは先入観が過ぎるか。それほど、ルーキーシリーズに入れば主役として責任感を負う立場になった。

 「『ここで負けるようだと、上では戦えない』と思えるようになりました」

 挑戦しつつ、受けて立ちつつ。こんな立ち位置でヤングダービーに登場する。何より下関という舞台が定松を後押し。昨年9月に初Vをつかんだ水面なのだ。

 「レースがしやすい印象があって、持ち味のスピードを生かせる水面ですね」

 最高の舞台であり、優勝を意識できる水面である。だからこそ優勝しておきたい。あと何回もヤングダービーに出られる定松。そんな悠長な思いは皆無だ。

 「獲るつもりで行くし、けっこう気合は入っています。獲ることで開かれる道もあるし、そういう意味で大事な大会だと思います」

 ほとばしる気合を1ミリも隠さない。そこは“ベテラン”たちと一線を画す。まさに若さのなせるワザ。でも、それでいい。ガツガツ、ゴリゴリ、遠慮なく。「何か一つでも師匠を超えられるように」とも付け加えた。師事する峰竜太も獲れなかったタイトル。ドヤ顔でVを報告しようじゃないか。24日は22歳の笑顔が弾ける夜になりますように。

 ◇定松 勇樹(さだまつ・ゆうき)2001年(平13)5月2日生まれ、福岡県出身の22歳。佐賀支部。2019年11月に125期生として、からつでデビュー。翌年6月のからつで初1着。2021年2月の若松で初優出。2022年9月の下関で初優勝。通算で3V。2023年のトップルーキー。1メートル67、血液型A。 

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