【NHKマイルC】天のみぞ知る?皐月賞惨敗から逆転のダノンタッチダウン

[ 2023年5月5日 05:30 ]

厩舎周りで運動を行うダノンタッチダウン(撮影・亀井直樹)
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 【G1ドキュメント・栗東=4日】難しい。枠順決定が迫っても本命候補が五指に余る。最も気になるのは、やはりダノンタッチダウン。オサムが皐月賞で本命に推した馬だ。まさかのシンガリ負け(18着)に頭を抱えたが、穴記者として変わり身を狙い撃ちにできれば、それこそ快感だ。

 前走の敗因は単純明快。安田隆師が嘆く。「距離うんぬんより、道悪に尽きるでしょう。のめりっ放しで本来の力を全く発揮できなかった。幸い走り切っていない分、回復は早かったから」と前を向いた。

 大型馬はパワータイプで道悪巧者と思われがちだが、必ずしもそうではない。逆に小柄な牝馬が雨馬場をスイスイ逃げ切ったりする。レイパパレが勝った一昨年の大阪杯がそれ。ダノンタッチダウンの皐月賞は道悪で明らかに走りのバランスが崩れ、それを察知、危惧した鞍上が無理をさせなかったと推測できる。ダメージが小さかった分、今の活況につながっている。

 水曜の最終追いが抜群に良かった。坂路時計は4F54秒1~1F12秒1と一見、平凡だが走りはパワフル。突撃する重戦車のごとし。今の動きと比べれば、皐月賞はまだ途上だったことが分かる。「東京の長い直線で力を発揮できれば。できれば今度こそ良馬場で」。安田隆師は願ったが、残念ながら日曜の府中は天気が微妙。曇り一時雨の予報で降水確率60%。どれだけ降るか。どこまで渋るか。逆転のタッチダウンを決められるかどうかは天候が鍵を握っている。 

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