【天皇賞・春】(7)ディープボンド 「タフな展開」でリベンジVへ

[ 2023年4月28日 05:24 ]

 【G1ドキュメント・栗東=27日】雨が降り続いた前日から一転、木曜朝の栗東トレセンは青空が広がった。絶好の取材日和だ。寺下は朝一番の調教が終わったタイミングで和田竜の元へ向かった。ディープボンドとのコンビで天皇賞・春に3年連続の参戦。阪神開催だった過去2回は1番人気で2着に敗れたが、京都に替わって悲願のタイトルを狙う。

 鞍上は「上手に走れるし折り合いを心配する馬でもない。菊花賞(20年4着)もいい競馬をしていたから。京都に苦手意識はないよ」と意気込む。京都初参戦の後輩馬が多い中、メンバー唯一の当地重賞V(20年京都新聞杯)の実績はアドバンテージになるはずだ。 昨年は大外枠から好位に取り付き、残り1000メートルからロングスパート。軽快に逃げたタイトルホルダーを目掛けて追い上げるも、なかなか差は詰まらなかった。「昨年もそうだったが、タイトルホルダーを負かしに行くと、こっちもしんどくなる。ただ、今年は前に行きたい馬がいてくれるし早めの競馬になりそう。タフな展開になった方が頑張れるからね」と歓迎した。

 連覇を狙うライバルには有馬記念で2年連続、先着した実績もある。「負かしていない相手でもないし展開次第でやれそう」。3連覇を狙った前走の阪神大賞典は5着に敗れたが、鞍上は悲観していない。「ここ最近は外枠で自分の競馬ができていないだけ。馬は一生懸命走ってくれているし衰えはない。あとは内枠から理想的な形にはまれば」。パートナーへの揺るぎない信頼が伝わってきた。枠順は7番に決定。2桁馬番だった過去2回(12番→18番)より内めの枠ならリベンジVのチャンスもある。

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2023年4月28日のニュース