14カ月騎乗停止のマーフィー、処分が明けて復帰戦で勝利「とても楽しかった」

[ 2023年2月17日 07:44 ]

オイシン・マーフィー騎手
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 20年のコロナ対策規定の違反と21年2回の基準値超えのアルコールが検出された件についてBHA(英国競馬統括機関)の懲戒委員会から14カ月の騎乗停止と3万1111英ポンド(当時、約485万円)の罰金を科されたオイシン・マーフィー(27)が16日、処分が明けて英国南東部チェルムスフォードシティ競馬場のナイター開催で復帰。2R・ウイニングコネクションズネットワーキングハンデキャップ(オールウェザー1200メートル)で1番人気ジュピターエクスプレス(セン4=M・アップルビー、父コディアック)に騎乗し、勝利に導いた。

 10頭立ての2番ゲートから道中4番手のインで流れに乗ると直線、手応え通りに脚を使って半馬身差V。レース後、地元メディア「レーシングTV」のインタビューでマーフィーは「競馬場に戻ってこられて、とても楽しかったし、勝てて良かったです。体の状態はいいです。この日を目指してやってきて、サポートしてくださった皆さんに感謝します」と笑みを浮かべた。

 21年に英国で3年連続リーディングジョッキーに輝き、19年にスワーヴリチャードでジャパンカップ制覇、21年に米国のBCディスタフでマルシュロレーヌを勝利に導くなど日本でもおなじみのトップジョッキー。騎乗停止の開始は21年12月8日にさかのぼり、期間は16日までとなっていた。

 20年9月に海外から帰国した際にBHAが定めるコロナ対策規定に違反。21年5月と10月にはレース前に呼気検査で基準を超えるアルコールが検出され、騎乗停止処分を科された。そのため、医療サポートを受け、リハビリに取り組む、として21年12月16日に騎手免許を一時的に返上している。

 ◇オイシン・マーフィー 1995年9月6日生まれ、アイルランド出身の27歳。13年に騎手デビュー、英国を拠点に活躍する。17年、仏フォレ賞でG1初制覇。日本では18年12月に初めて短期免許を取得し、19年ジャパンカップ(スワーヴリチャード)を含めてJRA通算343戦68勝。19年にディアドラで英ナッソーS勝ち、この年から3年連続で英国リーディングジョッキーに輝く。21年、マルシュロレーヌで米BCディスタフ勝ち。

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2023年2月17日のニュース