【中山金杯】“年男”宮本師 フェーングロッテンで20年目好発進へ!1F15秒予定も「勝手に時計出た」

[ 2023年1月4日 05:30 ]

洗い場で写真に収まる宮本博調教師(左)とフェーングロッテン(撮影・亀井直樹)
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 年男の宮本博師(59)はフェーングロッテンで勝負。有馬記念で2着激走の僚馬ボルドグフーシュに続けるか。一年の計は金杯にありだ。

 23年、うさぎ年生まれは大きく飛躍するという。3月に還暦を迎える年男・宮本師にとって今年は調教師としてのメモリアルイヤーになりそうだ。それを予感させたのが中山金杯に向かうフェーングロッテンの最終追いだ。

 坂路単走。宮本師からの指示は「15―15(1F15秒の意味)ぐらいで、しまいを伸ばす感じ」だったが、活気が違う。自ら鞍上をリードする手応えで4F54秒7~1F12秒3を刻む。手応えはもちろん馬なりで余力残しだが、弾むようなフットワークは野山を駆け巡る野うさぎのよう。いかにも切れる馬のステップ。これには宮本師も感心する。

 「やるつもりはなかったが勝手に時計が出たね。それだけ状態がいいからだろう。ここまでマメにやってきたし、状態は凄くいい。体に幅も出て、パワーアップを感じさせる」

 15着に敗れた菊花賞以来になるが、今回は条件的にもベスト。「コーナー4つはいいし、小回りも合う。一瞬でシュッと抜けてくると思う」と期待を寄せる。重賞初制覇となった昨夏のラジオNIKKEI賞は道中、先行勢を見ながら4、5番手のインで脚をため、直線も内から抜け出した。あんな走りができれば古馬が相手でも、やれていい。縁起重賞で幸先いいスタートダッシュを決めるか。

 「今年は年男だし、(厩舎開業)20年目の節目の年でもあるからね。これまで通り、こつこつやっていくよ」。そう話す宮本師。大みそかはお礼参りも兼ねて十数年来、足しげく通う京都の御金(みかね)神社に参拝。感謝と23年の無病息災、厩舎のさらなる繁栄を祈願した。昨年、重賞2勝を含む22勝を挙げた宮本厩舎だが唯一、足りないものがあるとすればG1のタイトルに他ならない。それも目の前に見えている。予言する。23年は宮本厩舎がブレーク。間違いなくハネる!!

 ◇宮本 博(みやもと・ひろし)1963年(昭38)3月27日生まれ、滋賀県出身の59歳。厩務員の家に生まれ、伯父・悳(いさお)氏はタニノハローモアで68年ダービーを制した元騎手、元調教師。京産大時代に馬場馬術で関西学生No・1になり、85年に栗東・中尾謙太郎厩舎へ。持ち乗りの調教助手としてキョウトシチー、ナリタキングオーといった重賞馬に携わる。03年に調教師免許を取得し、04年に開業。08年小倉2歳S(デグラーティア)で重賞初制覇。JRA通算4708戦364勝、うち重賞9勝。

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