調教の変化 ウインマイティーにフィット

[ 2022年11月9日 05:17 ]

 【東西ドキュメント・栗東=8日】小林は中学生の時、陸上部に所属していた。長距離が専門。グラウンドをグルグルと回るより、距離が長くても学校の周回コースを走る方が好きだった。練習メニューの好みは、人によってさまざまだ。

 ウインマイティーは3走前のメトロポリタンS(4着)の後からたっぷりとプール調教を取り入れ、追い切りもポリトラック主体になった。このメニューの変化がフィット。柴田助手は「“体を動かせるプールを取り入れてはどうか”というアイデアは(五十嵐)先生から。調整を変えて、スクミ(筋肉の損傷による痛みなどでハ行すること)が激減しました。ウッドチップや坂路でやると、人間が思っていた以上に負荷がかかっていたんでしょうね。プールから角馬場に向かう調整方法がこの馬にはいいんだと思います」と効果を実感していた。

 その後にマーメイドS勝ち。2年2カ月ぶりVで復活を遂げた。もう迷いはない。休み明けの京都大賞典は3着。牡馬に交じって奮闘した。「包まれる競馬になって、展開も楽ではなかったです。復帰初戦としては、力を見せてくれたと思います」と振り返った。切れ味が求められる外回りより、内回りに替わって自身の持ち味を生かせる。

 今年も阪神開催で舞台は宝塚記念と同じ。父ゴールドシップは13&14年と宝塚記念連覇、鞍上・和田竜は18年にミッキーロケットでV。切れよりしぶとさを生かすタイプ、ウインマイティーとどこかかぶる。条件は好転。調整に答えを見つけ、堂々と大舞台に立つ。

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2022年11月9日のニュース