【スワンS】ダイアトニック 好位から伸びて千四王!芝最多7勝、岩田康が完璧エスコート

[ 2022年10月30日 05:10 ]

<スワンS>ゴールするダイアトニック(撮影・奥 調)
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 昨年に続き阪神で開催された「第65回スワンS」は4番人気ダイアトニックが好位から抜け出して快勝。スワンSは19年以来、3年ぶり2勝目。今年2月の阪急杯に続く重賞4勝目でマイルCS(11月20日、阪神)の優先出走権を獲得した。これで芝1400メートル戦は7勝目となり、グレード制導入の84年以降、芝に限れば当距離の最多勝利記録となった。

 ミスター千四が得意舞台で決めた。好スタートから勢いよく飛び出したダイアトニック。無理せず好位の5番手をキープした。1番人気ホウオウアマゾンの背後で流れに乗る。直線、外に出して鋭く伸びるとラスト1Fで逃げたヴァトレニを捉えて先頭へ。鞍上・岩田康の左ステッキに応えて後続を振り切った。

 ゴールした鞍上は左拳でガッツポーズ。「ジーニアス(天才)な気分でした。スタートが鍵になると思ったが今回も出てくれた。他の馬以上に出てくれたし、どこのポジションでも取れるところに入れましたね」と勝因を挙げた。

 春のG1・2戦は2桁着順に敗れたが、前走のスプリンターズS4着で復調をアピール。「G1で4着に来ているし、ここでは負けられない気持ちで乗せてもらいました」と力を込める。見守った安田隆師も「強かったですね。僕自身、千四の馬かなと思っていたし答えを出してくれて良かった」と勝利をかみしめた。

 芝1400メートル戦での7勝はグレード制導入の84年以降では新記録。スワンSは京都開催だった19年以来、2度目の勝利となった。優先出走権を手にしたマイルCSに向かうのか、千四重賞の阪神カップ(12月24日、阪神)を目指すのか。今後は未定だが衰え知らずの7歳馬。まだまだ目が離せない。

 ◆ダイアトニック 父ロードカナロア 母トゥハーモニー(母の父サンデーサイレンス)15年5月12日生まれ 牡7歳 栗東・安田隆厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道浦河町の酒井牧場 戦績25戦9勝(重賞4勝目) 総獲得賞金3億9216万円。馬名は7音構成の音階。母名から連想。

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2022年10月30日のニュース