【天皇賞・秋】火曜追いで加速!侮れぬ牝馬マリアエレーナ

[ 2022年10月26日 05:30 ]

Cウッドを単走で追い切るマリアエレーナ
Photo By 提供写真

 【G1ドキュメント・栗東=25日】全休日明けでゆったりした雰囲気でも、調教スタンド前に天皇賞・秋の出走馬が姿を見せると気が引き締まる。とりわけメンバー唯一の火曜追いとなったマリアエレーナが横切ると、報道陣の視線が集まった。馬場入りの様子を見逃さないようにと、坂田も早めにスタンド席で待機した。

 CWコースで馬場入りしまず1周足慣らし。2周目に入ってからが追い切りのスタートだ。少しずつスピードに乗り、火曜追いならではの左回りで直線に向くと、気合をつけられ鋭く加速した。6F82秒1~1F11秒4をマークし、そのままクールダウンで向正面へ。火曜追いのCWコース2周は前走時と一緒。厩舎前で取材に対応した高島助手は「(2周するのは)2歳の頃から続けています。(火曜追いについては)長距離輸送で土曜出発になりますし、調教後のケアが一日でも多い方が調整しやすいので。力を出し切れる状態ですよ」と説明した。

 前走・小倉記念がハンデ戦とは思えぬ5馬身差の圧勝劇。重賞では善戦止まりだったが、覚醒した印象だ。「いきなり、めちゃくちゃ強くなる牝馬もいますからね」と高島助手が不敵に笑った。2週間後のエリザベス女王杯ではなく、強豪牡馬相手のこのレースに挑むあたりが手応えの表れか。“金子ブランド”の結晶と言える良血馬であり、陣営は潜在能力の高さを肌で感じ取っている。牝馬が3年連続で馬券に絡んでいる事実は軽視できない。絡むとしたら、この芦毛の4歳牝馬だと思い始めた。

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2022年10月26日のニュース