【ローズS】アートハウス 逆襲の秋へ!馬なりで迫力満点、中内田師「体のバランス良くなっている」

[ 2022年9月15日 05:30 ]

CWコースで追い切るアートハウス(撮影・亀井直樹)
Photo By スポニチ

 秋の3歳G1に向けたトライアル重賞の最終追い切りが14日、東西トレセンで行われた。秋華賞TR「第40回ローズS」(18日、中京)に出走するアートハウスは栗東CWコース単走で迫力満点の動きを見せた。馬なりのままラスト2Fで続けて11秒台の好時計をマーク。オークス2番人気7着からの巻き返しへ、態勢は整った。

 逆襲の秋が始まる。2番人気のオークスで7着に敗れたアートハウスがCWコース単走で躍動した。序盤から行きっぷり良く持ったままの手応えで直線へ。迫力満点のダイナミックなフォームで駆け抜け、ラスト2F11秒3→11秒4の好時計でフィニッシュした。

 手綱を取った中内田師は「1週前にジョッキーに乗ってもらい、前進気勢は強かったが感触はいいと言ってくれた。今週は抑え気味だったけど、いい時計が出ましたね。無理せず調整できた」と感触を口にする。圧巻だったのは川田が騎乗したCWコースの1週前追い。ラスト2F11秒2→11秒0の切れ味で併走馬を楽々と3馬身突き放した。

 今年初戦の忘れな草賞は3馬身差の快勝。その勝ちっぷりからオークスでは桜花賞組を脅かす存在として注目を集めた。レースは3番手追走からしぶとく伸びて見せ場をつくったが、力尽きて7着。師は「状態は悪くなかったが心身のバランスが難しくなって結果が出なかった」と振り返る。

 前走後は放牧に出され、しっかり休養した。「夏を上手に過ごしてくれて、リフレッシュすることができた。いい状態で入厩してくれて順調に調整を進められました」と報告。春からの成長については「落ち着いていて、体のバランスも良くなっていますよ」と目を細めた。

 母パールコードも中内田厩舎で管理。16年秋華賞はヴィブロスに半馬身及ばず2着に敗れた。指揮官は「気の強さや恵まれた馬体は母譲りですね」と懐かしむ。惜しくも届かなかったG1タイトルへ向けて、孝行娘が秋の好発進を狙う。

 2000メートルの距離は3戦2勝と好相性。師は「中京は未知なところはあるが競馬にいって上手に走ってくれれば」と意気込む。中内田厩舎&川田のタッグは近3年のローズSを2勝。「楽しみにしているし、ジョッキーを含めてチーム一丸となって結果を求めたいです」と締めくくった。最強のチームで秋の好スタートを切る。

 《過去2勝中内田師勝負ローテ》アートハウスを管理する中内田師は別表の通り過去ローズSに5頭(20年は2頭出し)を起用。19年ダノンファンタジー、20年リアアメリアで連覇を飾っている。勝った2頭はともに前走・オークスから休み明けで参戦。ダノンファンタジーはオークス5着、リアアメリアはオークス4着後、夏場に英気を養って秋のV発進につなげた。アートハウスにとって、厩舎の先輩が通った道でもある。オークス7着をバネにトライアルVを目指す。

続きを表示

この記事のフォト

2022年9月15日のニュース