【セントライト記念】オニャンコポン進撃!体質&フットワーク強化、馬なり1F12秒3

[ 2022年9月15日 05:30 ]

併せて追い切るオニャンコポン(左)(撮影・西川祐介)
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 3日間開催最終日の月曜に行われる菊花賞TR「第76回セントライト記念」(19日、中山)はダービー8着オニャンコポンが美浦Wコース併せ馬できっちり先着。京成杯を制した中山で2つ目の重賞タイトルを狙う。

 進撃の秋へ。大事な初戦を迎えるオニャンコポンは、小島師自らが騎乗して最終追いに臨んだ。Wコースでルフィアンキック(6歳2勝クラス)を2馬身追走。馬なりだが外ラチいっぱいを回って負荷は十分。5F69秒7~1F12秒3で半馬身先着した。5F67秒8で併走馬を4馬身ちぎった先週ほどの派手さはないが「もう強い調教は必要ないし、これで十分」と指揮官は納得の表情。「ゆったりスーッと行ったが、暑かったこともあって調教後の(疲労を示す)乳酸値は高め。1日早く追い切った分、ケアもしっかりできる」。出走馬で唯一“水曜追い”を選択したメリットを強調した。

 今年初戦の京成杯で重賞初V。皐月賞でも0秒4差6着と見せ場をつくった。だが、期待を持って臨んだダービーは8着。「明らかに力負け。何回やっても勝てなかったと思う」。小島師も潔く完敗を認める。屈辱の敗戦をバネに、ひと夏を越えて着実に進化。「背中の感じが良くなり、春よりパワーアップした印象。ダービーの頃は抵抗力が落ちて皮膚病などもあったが、今はその心配もなく毛ヅヤが凄く良くなった」(同師)。体質強化に加え、春はひと息だった股関節の状態も改善。後肢の可動域が広がり、フットワークの力強さも増した。

 中山は4戦2勝と好相性。「ダービーで2400メートルは少し長いと感じたので、外回りの2200メートルは条件としては凄くいいと感じている」。小島師は始動戦の舞台にここを選んだ理由を説明する。一方で「現時点では菊花賞は頭にない」ときっぱり。本番での距離延長に否定的な考えを示した上で「ここで強い競馬をすれば当然、オーナーサイドからも“菊”という話になるでしょう。そうなってくれるといい」と、内容次第での参戦に含みを持たせた。話題先行から真の実力派へ。指揮官は“うれしい悩み”が増える力走を望んでいる。

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2022年9月15日のニュース