【東京ダービー】カイル 重賞初制覇で3歳頂点!本橋「状態が凄く良かった」

[ 2022年6月9日 05:00 ]

好位から抜け出して東京ダービーを制したカイル
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 南関東3歳馬の頂点を決する「第68回東京ダービー」が8日、大井競馬場で行われた。6番人気のカイルが直線抜け出し優勝、重賞初制覇で「ダービー馬」の称号を手に入れた。本橋は12年(プレティオラス)、小久保師は15年(ラッキープリンス)に続く共に2度目のタイトル獲得となった。同馬と2着クライオジェニックには「第24回ジャパンダートダービー」(Jpn1、7月13日、大井)への優先出走権が与えられた。

 スタート前から羽田盃馬ミヤギザオウがゲート内で暴れ除外になるアクシデント。不穏な空気が漂うなかでゲートが切られた。先手を奪ったのは予想通りシャルフジン。マイペースに持ち込んだがこの日はマークがきつくカイル、フレールフィーユの2頭が直後に付ける展開。勝負どころの3、4コーナーではリコーヴィクター、リヴィフェイスも加わっての大混戦。直線を向いたところで各馬が一斉に追い出したが、抜群の手応えから素早い反応を見せたのがカイルだった。残り200メートルで先頭に躍り出ると右ステッキの連打。これに応えて一完歩ごとに末脚を伸ばすとゴールでは2馬身突き抜けていた。

 「状態が凄く良かった。今日は厩舎の(仕上げの)力の勝利。前の位置で自分で競馬がつくれると思って積極的に行けたのが良かった。まだ成長するしこれからが楽しみ」と本橋は笑いが止まらない。次走は権利を獲ったJpn1となったが、この馬のさらなる成長があれば、一気に全国の頂点も夢ではない。

 ▼2着クライオジェニック(安藤)我慢して直線に懸けた。直線はヨシッと思ったが。これから大きいところを狙える。

 ◆カイル 父トーセンブライト 母トーセンヴェール(母の父クロフネ) 牡3歳 浦和・小久保智厩舎 馬主・島川隆哉氏 生産者・北海道日高町の㈲エスティファーム 戦績13戦3勝(南関東12戦3勝) 総獲得賞金7458万円

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2022年6月9日のニュース