【宝塚記念2週前追い】エフフォーリア 脚下照顧で汚名返上

[ 2022年6月9日 05:30 ]

追い切るエフフォーリア(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 【東西ドキュメント・美浦=8日】脚下照顧(きゃっかしょうこ)という。脚元を見つめるように日常生活を見直しなさいとの意味。禅の師匠が弟子に伝える禅語である。宝塚記念の2週前追い切りを終えて馬房でくつろぐエフフォーリア(牡4=鹿戸)の脚元には敷きワラの代わりにウッドシェービング。ウッドチップを細かく刻んだ木質敷料だ。「ワラと違ってウッドなら食べないからね。藤沢和先生の厩舎棟へ引っ越した先月にウッドを各馬房に敷いたんです」と梅崎に明かす鹿戸師。欧米の厩舎やノーザンファームなどの育成施設ではすでに採用されているが、美浦では初の導入。「馬にとっていいものは何でも取り入れる。師匠(藤沢和氏)の教えです」と続けた。

 おやつ代わりに敷きワラを食べないから馬体も引き締まっている。2週前追い切りでは軽快な脚さばきでWコース6F82秒2、ラスト1F11秒3の瞬発力。「大阪杯(9着)ではゲートの前扉に頭をぶつけて恥ずかしい負け方をしたが、少し体に余裕もあったのも事実。今度は大丈夫です」。脚下照顧。脚元の日常生活を見直して汚名返上だ。

続きを表示

2022年6月9日のニュース