【三国・PG1マスターズC】上平 G1初V!デビュー初優勝の思い出水面で「やりました」

[ 2022年4月25日 05:00 ]

マスターズチャンピオンを制し、満面の笑みで優勝カップを手にする上平
Photo By 共同

 ボートレース三国のプレミアムG1「第23回マスターズチャンピオン」は24日、第12Rで優勝戦が行われ、上平真二(48=広島)がインから先マイした地元の今垣光太郎を2コースから鋭く差し切って1着。17回目のG1優出、そして3年連続のマスターズC優出で悲願のG1初制覇を達成して、SGクラシック(23年3月16~21日、平和島)の優先出場権を獲得。00年1月にデビュー初優勝を飾った三国で、新たな思い出をつくった。

 ゴールの瞬間、ガッツポーズで喜びを爆発させた。デビュー初優勝の思い出の水面で、G1・17回目の優出にして初のタイトル獲得。それはプレッシャーから解き放たれた瞬間だった。

 「やりました!年のせいもあって、なかなか優勝できなかったんですけど、前節の宮島周年記念で後輩の船岡洋一郎君がG1初優勝して、僕も頑張ろうと。結果が出て良かったです」

 前検日は物足りなさを感じていたが、初日を3、1着にまとめると「起こしも直ったし、前に押す感じもありましたね」と調整がうまくはまったことを告げた。それからは安定感抜群の走りでオール3連対、得点率2位で予選通過。素晴らしいのがスタートの切れ順だ。(1)(3)(2)(2)(1)(1)。遅れることなく安定して早いスタートを叩き込んだ。それが好成績につながったのだ。

 1号艇で迎えた準優11Rは6号艇の松井繁が欠場となり進入で競られることがなくなったのもラッキーだった。危なげなく押し切って同大会3年連続の優出。2号艇での登場となった。

 「最終日は気温が上がって回転を合わせる調整をしてたんですが、うまい具合に合ってくれましたね。特訓でも分が良かったので、自信を持っていけました」

 インの今垣がコンマ09のトップスタート。上平もコンマ11で続いて、あとは2人の世界だ。「いい差しができたんではないでしょうか」。上平が差すと一瞬にして今垣をとらえた。

 「マスターズ(チャンピオン)に来たらいつも新兵なんで、今節も新人のつもりで仕事しようと思ってきたら、まさか優勝できるなんてね(笑い)」

 来月は地元宮島でSGオールスターに初出場。円熟技、調整力にさらに磨きをかけて、今度はSG獲りへ静かに闘志を燃やす。

 ◇上平 真二(うえひら・しんじ)1973年(昭48)11月28日生まれ、広島県出身の48歳。広島支部所属の75期生として94年11月、宮島一般戦でデビュー。2000年1月、三国一般戦で初優勝。通算69VでG1は17優出1V。1メートル67、52キロ。血液型B。主な同期は林美憲、徳増秀樹ら。

 ▼優勝戦VTR スタート展示は白井がピット離れで遅れて12346/5となったが、本番は枠なり3対3の123/456に落ち着いた。インからコンマ09のトップスタートを決めた地元の今垣が先マイ。そのまま押し切るかと思いきや、2コースの上平が間髪入れずに鋭く差すと、バックでグイッと伸ばしてG1初Vへまっしぐら。今垣は捲り差しから迫ってきた白井をうまくかわして2着、白井が3着に入った。

 《次走》今垣光太郎は30日からの三国一般戦で中島孝平、松田祐季、山崎郡らと優勝を争う。上平真二、白井英治は30日からの下関一般戦で原田幸哉、瓜生正義、海野康志郎らが相手。田中信一郎は5月1日からの住之江一般戦で太田和美、石野貴之、秦英悟らと激突する。天野晶夫は29日からの江戸川一般戦で飯山泰、須藤博倫、永田秀二らが参戦。服部幸男は30日からの浜名湖一般戦で菊地孝平、河合佑樹、深谷知博らと相まみえる。

 《売り上げ目標達成》24日に閉幕したボートレース三国・プレミアムG1マスターズCの節間売り上げは81億8156万3000円だった。当大会初のナイター開催だった昨年、下関大会の103億977万9100円超えはならなかったが、目標の80億円をクリアした。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月25日のニュース