【大阪杯】エフフォーリア9着…初の大敗 横山武「動ける余裕なかった」

[ 2022年4月4日 05:30 ]

大阪杯は9着だったエフフォーリア
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 ゴール前の接戦に昨年の年度代表馬エフフォーリアの姿はなかった。単勝1・5倍の1番人気に支持されたが、終わってみれば9着。デビューから連対を外したことのなかった同馬が、8戦目で初めての大敗。まさかの結果に場内のファンからはため息が漏れた。

 道中はこれまでのように中団で流れに乗ったかに見えた。だが、勝負どころの4角手前で鞍上が激しく手綱を動かしても、いつものような反応がない。直線を向いても力強い末脚が繰り出されることはなかった。横山武は肩を落としながらも「普段は金曜、土曜と乗れているが、今回は乗れなかったので返し馬でピリッとさせようとしたが、この馬らしくなかった。早めに踏んでいきたかったが、道中動ける余裕がなかった。1週前追いも重くてメリハリがなかった。それが今回もろに出た感じです」と冷静に振り返った。

 初の関西遠征。1日にひと足早く阪神競馬場入りし、カイバも食べて落ち着いていたという。調整は順調だっただけに、鹿戸師は「ゲートもうるさくて、うまくリズム良く出られなかった。ちょっとわからない。騎手は重苦しい動きと言っていたし、追走に手間取っている感じだった」と首をひねった。3歳で挑んだ昨年の天皇賞・秋と有馬記念で古馬を次々に撃破し、一気に頂点に上り詰めたエフフォーリア。これが実力でないことは誰もが知っている。今後について師は「様子を見て決める」と話すにとどめたが、ファンは強いヒーローの帰りを待っている。

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2022年4月4日のニュース