【大阪杯】レイパパレ差して連覇!折り合い教え込んだ1年間…ようやく形に

[ 2022年4月2日 05:30 ]

連覇へ向け調整を進めるレイパパレ
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 今春スタートの新企画「G1展開王」。初週の高松宮記念は週中に取り上げた3頭がワンツースリーの快挙(3連単278万超)で最高の滑り出しとなった。だが、結論が外れでは無意味!!前3回の証言を振り返り、正解をあぶり出す。

 第1回はアフリカンゴールド陣営の逃げ宣言を特集。が、同馬は無念の15番枠。自滅覚悟でジャックドールの逃げを遮る可能性も考えたが、元々は番手でも結果を出している馬。念願でもある2年ぶりのG1舞台でむちゃは考えにくく、すんなりジャックドールがハナを奪うだろう。

 第2回は「6年連続で4コーナー5番手以内の馬が勝利中」のデータに基づいて先行勢に注目。ウインマリリンの松岡は「エフフォーリアが動くなら付いて行くし、動かないのであれば先に動いて(ジャックドールを)捕まえに行く」と宣言。“勝ちに行く”という気概はエフフォーリアの横山武も強く、ジャックドールを自らつぶしに行く可能性が高い。枠の並びから道中逃げ馬の直後で運ぶ可能性も。イメージとしてはタイトルホルダーの真後ろから抜け出した皐月賞か。「エフフォーリアとはもう負けたくない」と語る鞍上。展開をつくるのは馬ではなく人。前がかりな展開になる。

 そして、第3回は第2回の“先行勢有利”の傾向の是非に切り込んだ。隊列こそすんなり決まるが、早め早めの意識で各馬が動く。後方勢の台頭するシーンは想像しやすい。しかも、京都競馬場の改修工事の影響で阪神はロングラン開催中。芝の傷みが例年以上に進んでおり、前週は外を通った差し馬の活躍が目立った。同条件の昨年はレイパパレが逃げ切った!?VTRを見れば一目瞭然だが、同馬が直線で通ったのは大外。2着モズベッロも大外一気だった。内ラチを頼って走るジャックドール、それを目標に乗るエフフォーリアは芝が荒れた内を通らざるを得ない。

 とはいえ、直線が短い内回りコースで後方一気は難しい。2強の争いを見つつ、直線外に持ち出せる馬…。レイパパレが浮上する。昨年の鮮烈Vから折り合いを教え込んだ1年間。ようやく前走の金鯱賞(2着)で形になった。ジャックドールには完敗だったが、重量が2キロ分有利になる今回は逆転可能。陣営の苦労が花開く“差し切り”での連覇が見えてきた。

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2022年4月2日のニュース