【高松宮記念】シルクロードSで復活V 4歳牝馬メイケイエール混戦断つ

[ 2022年3月22日 05:30 ]

データが弾き出した高松宮記念の本命メイケイエール
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 いよいよ春のG1シリーズが始まる。開幕戦は電撃のスプリント決戦「第52回高松宮記念」。過去10年のデータから勝ち馬をあぶり出す「G1データMAX」は、さまざまな視点から過去の好走馬を探った。混戦6F戦の主役として導かれたのは、今年初戦のシルクロードSで重賞4勝目を挙げた4歳牝馬メイケイエールだ。

 【ステップ】中京競馬場が改修された12年以降の主要ステップレースはシルクロードS組が【4・2・2・22】(連対率20・0%)、阪急杯組が【3・3・3・37】(同13・0%)、オーシャンS組が【1・2・4・58】(同4・6%)。海外遠征組は【2・0・1・0】(同66・6%)。他路線組は勝ち星はなく、2着3回のみ。基本は関西で行われる前哨戦から本番へ向かう馬を上位に見立てたい。また、前走6着以下から巻き返したケースは少なく、連対馬では19年1着ミスターメロディ(阪急杯7着)、2着セイウンコウセイ(シルクロードS15着)だけ。

 【年齢】今年は4~8歳の5世代が顔をそろえる。世代別成績を見ると、最も勝ち星が多い5歳勢が【5・2・3・36】で勝率10・9%、連対率15・2%。4歳が【3・2・4・30】で続き、若い世代の活躍が目立っている。6歳以上の優勝馬は昨年のダノンスマッシュ(6歳)と15年の香港馬エアロヴェロシティ(7歳)の2頭。ただ、6歳勢は2着が6回(連対率15・9%)あり、相手候補には押さえておきたい。

 【前走人気】前走が海外だった15年エアロヴェロシティ、21年ダノンスマッシュ以外の勝ち馬8頭は全て前走で4番人気以内に支持された。前哨戦である程度、人気を集めた馬が本番でもきっちり結果を残している。

 【距離実績】春のスプリント王決定戦。毎年、快速自慢がそろい、トップクラスのスピードが求められる。距離経験は大きなアドバンテージとなる。勝ち馬9頭に1200メートル戦での連対歴(19年ミスターメロディはダート)があった。初距離となるグレナディアガーズ、サリオス、ロータスランドの過大評価は避けたい。

 【性別】牡・セン馬が【8・6・7・102】で連対率11・4%に対し、牝馬は【2・4・3・47】で連対率10・7%。数字的には五分だが、出走頭数を考慮すれば近年は牝馬優勢か。一昨年Vモズスーパーフレア(2位入線繰り上がり)、昨年2着レシステンシアと2年続けて連対している。

 【結論】4歳牝馬のメイケイエールを推奨したい。同舞台の前走・シルクロードSは折り合いに進境を見せ、復活V。その勢いを信頼する。相手も牝馬を中心に昨年2着レシステンシア、シャインガーネット。距離未経験が鍵だが、グレナディアガーズ、サリオスのG1馬は押さえたい。(データ班)

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