【エ女王杯】ランブリングアレー 悲願へ機は熟した!CWで軽快4F51秒5、友道師「精神面が改善」

[ 2021年11月11日 05:30 ]

CWコースを軽快に駆け抜けるランブリングアレー
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 トレセンの最前線で取材する記者が気になる穴馬に迫る秋の連載企画「G1リベンジャーズ」の2日目は大阪本社の寺下厚司記者が担当。2頭出し友道厩舎のランブリングアレーに迫った。同レースは12日に出走馬と枠順が決まる。

 牝馬の最終追い切りはテンションなどを考慮して軽めが通常だ。ランブリングアレーもCWコースで向正面からゆったり走りだし、時計は4F51秒5と平凡だった。それでも、直線で見せた弾むようなフットワークから出来の良さが伝わってくる。見守った友道師も「いつも単走でやっているが、しまいの動きは良かったと思う」と評価した。

 秋初戦のオールカマーは7着。今回も人気必至のライバル牝馬に敗れたが、決して力負けではない。勝負どころの3~4角で各馬の手が動く中、馬なりの手応えだったのは1、2着のウイン勢とこの馬だけ。そこから前が壁になり追えなかった。指揮官も「進路がふさがってリズム良く行けなかった」と敗因を振り返る。

 5歳世代は牝馬3冠を分け合ったグランアレグリア、ラヴズオンリーユー、クロノジェネシスを筆頭に超ハイレベル。デビュー2戦目の白菊賞2着、4戦目の忘れな草賞4着はラヴズオンリーユーの前に歯が立たなかったが、遅咲きの血統は着実に力を付けていった。

 昨年6月にオープン入り。今年3月の中山牝馬Sで重賞初Vを飾ると、G1初挑戦のヴィクトリアマイルはグランアレグリアに次ぐ2着に好走した。友道師は「精神面が改善されパドックでも落ち着いているし馬混みも問題なくなった」と成長に目を細める。

 母ブルーミングアレーの半弟でディープインパクト産駒のトーセンラー(13年マイルCS)、スピルバーグ(14年天皇賞・秋)は5歳秋にG1初制覇。機は熟した。当レースで2着2回(12年ヴィルシーナ、16年シングウィズジョイ)の友道師は「春はもう少しのところでG1を獲れなかったが、今回の2200メートルの方がこの馬には合っていると思う」。最強世代から新たなヒロインが誕生する。

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2021年11月11日のニュース