【アルテミスS】ミント 桁違いの存在感

[ 2021年10月26日 05:30 ]

新馬勝ちの新潟と同じ左回り、直線の長い府中で重賞制覇を狙うミント
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 “初摘みミント”は花が咲く前、最初に刈り取ったミントのことを言う。雑味が少なく、フレッシュ。2歳牝馬限定の重賞・アルテミスSに向かうミントにはネーミング通り、初摘みミントのようなさわやかなフレーバーが香り立つ。

 圧巻だった8月14日、新潟の新馬戦(芝1600メートル)。丹念に乗り込まれていたが480キロある大型馬。稽古はそれほど目立つものではなかったが、ファンが友道厩舎の好素材を見逃すはずがなかった。1番人気に応え、直線外から豪快に抜け出した脚は本物。ケタ違いの存在感だった。大江助手は振り返る。

 「レース前のイメージより切れのある走りを見せてくれましたね。マジメな馬で、走ることに対してマジメ。マジメすぎるぐらい。初戦は幼いシルエットでしたが、使ったことで良くなってきました」

 レース内容から同じ左回りで長い直線で勝負できるアルテミスSが選択されたのは当然だろう。過去の優勝馬にはリスグラシュー(16年)やラッキーライラック(17年)がいて、昨年はソダシがここで3勝目を挙げ、桜花賞への道筋を立てた。

 「前走と同じ左回り。長距離輸送も経験して不安なく使えますね。多少馬場が緩んで重たい馬場になっても対応してくれると思います」と大江助手。

 天皇賞・秋に3頭を送り出す友道厩舎。まずは土曜メインで弾みを付けたい。鞍上には同レース連覇を狙う吉田隼が起用される。府中の直線をさわやかな風が吹き抜ける。 

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2021年10月26日のニュース