【安田記念】池添、新コンビ・ダノンプレミアムと挑む乗り替わり連覇

[ 2021年6月4日 05:30 ]

池添謙一
Photo By スポニチ

 連覇を飾るのは、ジョッキーの方かもしれない。昨年の安田記念をグランアレグリアで制した池添は、ダノンプレミアムとの新コンビで参戦する。デビューから3連勝で17年朝日杯FSを制した逸材。新たに舞い込んだG1馬の騎乗オファーに「この馬を復活させたいという思いで、手綱を任されたと思うし、その期待に応えたい」と意気込む。

 鞍上は大舞台で何度も勝負強さを発揮してきた。1年前は、レース中に飛んできた芝の塊が顔面に直撃。アクシデントにもめげず、パートナーの能力を最大限に引き出し、アーモンドアイ(2着)を寄せつけなかった。今年はテン乗りになるが、これまで初騎乗でG1を3勝。自身のG1初勝利(02年桜花賞=アローキャリー)も初騎乗だった。

 新たなパートナーには2週連続で調教にまたがり、人馬の絆を深めた。最終追いはCWコースをダイナミックなフォームで駆け抜け、ラスト1F11秒5の切れ味。「先週乗せてもらった分、コンタクトが密に取れた。いいリズムで動きは良かったと思います。(以前と)比べることはできませんが、状態がいいのは間違いない」と力を込める。

 安田記念の騎手による連覇は、3連覇した保田隆芳(1951年イツセイ、52&53年スウヰイスー)、連覇の岡部幸雄(97年タイキブリザード、98年タイキシャトル)が達成。史上3人目の快挙に挑むが「それよりも、陣営の方がこの馬を立て直そうと凄く頑張っているので結果を出したいですね」。昨年、コンビを組んだグランアレグリアとはライバルとして戦うことになったが、新たなパートナーとともにVを目指す。

 ◆池添 謙一(いけぞえ・けんいち)1979年(昭54)7月23日生まれ、滋賀県出身の41歳。98年に栗東・鶴留明雄厩舎から騎手デビュー。デビュー年の北九州記念・トウショウオリオンで重賞初制覇。11年にオルフェーヴルで3冠を達成するなどG126勝。父・兼雄師と弟・学師が現役トレーナー。JRA通算1250勝、うち重賞86勝。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月4日のニュース