【桜花賞】ファインルージュ95点 大物感漂う「太くて強い尾」

[ 2021年4月6日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

大物感漂うファインルージュ
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 競走馬にとって尾は感情を示す部位です。興奮すれば高く上げるし、リラックスすれば自然に下に垂らす。おじけづけば後肢に巻き込む。体にまとわりつくハエやアブを追い払う役割もあります。私の経験則では太い尾を持つ馬は体も立派。首尾一貫の言葉通りです。

 ファインルージュも屈強の牡馬のように太くて力強い尾に似合う体つき。野太い首と分厚いトモばかりでなく、全身が張りに満ちています。キ甲が抜けていない段階でこれほどのボリューム。キズナ産駒は見映えしない馬体でも走りますが、この馬は外見も凄い。

 立ち姿も大物感を伝えています。太い尾を自然に下ろしながら、リングバミを余裕を持って受けている。牝馬にとってこの余裕はとても大切です。

 G1初挑戦でもと思わせる立派な尾。強敵を前にしても尻尾を巻くことはないでしょう。

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