【ジャパンC・1週前追い】デアリングタクト 師も納得6F81秒3 終始力まず闘志うまく制御

[ 2020年11月19日 05:30 ]

<ジャパンC・1週前追い>松山が騎乗しCWコースで追い切られたデアリングタクト
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 デアリングタクトは秋華賞のパドックで発汗し、歩様がチャカついたように冷静さがポイントだ。松山を背にCWコースへと出て単走。道中はスムーズに人馬一体。ラストは四肢の回転を速めながらも過剰に力むことなくフィニッシュ。6F81秒3~1F12秒0をマークし、ほとばしる闘志を制御し切った。

 松山は「体を柔らかく使えて動きは良かった」と笑顔。杉山晴師も「変に折り合いがつき過ぎず、走りたい気持ちの中でも、しっかりコントロールして走れていた」と納得。陣営の思い通りのさじ加減だったと言える。

 3冠の中で最もひやひやしたのは2冠目のオークスか。直線で外に出せず窮地に陥った。松山はその一戦をこう語る。「僕の中では一番強い競馬だった。(東京の)舞台が合っているのかな。もしかしたら左回りが合うのかも」。プラス思考で臨むことは勝負師にとって非常に大事だ。杉山晴師も、無敗継続を意識してガチガチになるような雰囲気は一切ない。「僕の中では挑戦者の位置づけ」と語り、偉大なチャレンジを楽しむ感すらある。無欲のムードで挑んでくる最強3歳牝馬。アーモンドアイ、コントレイルにとって厄介な相手だ。

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2020年11月19日のニュース