【とこなめ・トコタンキング決定戦】斉藤 復活7年ぶりG1制覇!トップSから完璧ターン決め逃げ切り

[ 2020年11月9日 05:30 ]

7年ぶりのG1制覇を決め、優勝盾と賞状を手にする斉藤
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 ボートレースとこなめで8日、開設67周年記念「G1トコタンキング決定戦」の優勝戦が行われ、インからトップスタートを決めた1号艇の斉藤仁(43=東京)が完璧なターンを決め逃げ切り勝ち。7年ぶりのG1制覇を決めた。優勝賞金1000万円、来春福岡クラシックの出場権を手にした。2着平本、3着は松村。

 3号艇の松村が展示から3カドを選択。しかし斉藤は意に介さなかった。

 「優勝戦の1号艇となった以上、自分がやることをやって逃げるだけ。足は良かったので、スタートさえ決めれば、と思っていた」

 そのスタートに駆け引きが詰まっていた。2コース平本がかなりの早仕掛け。スリット線の手前では斉藤に先行する形からスピードを調整してスタートを合わせていく。実際、全員がゼロ台の壮絶なスリット合戦。斉藤は「早いのは早いと思ったけど、分かる範囲でした」とコンマ03のトップタイスタートを決めて全速でスリット通過。「準優に乗れた時点で、チャンスがあると思える足になっていましたからね」と機力もハイレベルに仕上がっていた。1Mまで伸びられることもなく、スムーズにターンマークを回る。松村のツケマイをけん制しながら、平本の差しも封じる。レース後に平本は「仁さんに完璧に回られた」と感心しきり。

 昨年暮れに負傷して一時休養していた。斉藤は「復帰が今年3月。SGも走っていないし、大きい舞台のことをあまり考えられなかった。その中でG1を優勝できたのはうれしい。来年のSGの権利も獲れたので、また頑張っていきます」と先を見据えた。13年にはグランプリにも出場した実力者が、再び機首をもたげてきた。

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2020年11月9日のニュース