【平和島トーキョー・ベイ・カップ】瓜生、20度目のG1優勝 会心の捲りで完勝

[ 2020年10月11日 05:30 ]

トーキョー・ベイ・カップを優勝した瓜生正義
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 ボートレース平和島のG1「開設66周年記念トーキョー・ベイ・カップ」は10日、12Rで優勝戦が行われた。4号艇の瓜生正義(44=福岡)が捲って完勝。4月の下関周年以来、20回目のG1優勝を達成。賞金1000万円を獲得した。

 ここ一番の集中力だ。ここまでトップスタートが一度もなかった瓜生がスリットを先頭で駆け抜けた。そのまま内3艇を迷いなく捲り切る。勝負は決まった。スタート展示は4コースカド。本番は山口が3カドに引いたが動じなかった。「惑わされないように自分のタイミングで行った。うまく仕掛けられればスタートしてから出て行く足だと思っていた」と振り返った。

 “全速ターン”でボートレースの概念を変え、SG7Vを挙げた今村豊が8日、引退を発表。記者会見で瓜生もビデオメッセージを送り「自分も後輩たちや、これから選手になる人に、いい影響を与えたい」と改めて尊敬の念を示した。その上で“らしい”気遣いも忘れない。「弟子の白井には気の毒なことをした。今村さんにも謝っておきます」。とはいえ、そこは勝負。これでG1優勝は節目の20回に到達。SGは10V。瓜生もまたボートレースの歴史を語る上で欠かせない存在だ。

 賞金ランキングは7位に上昇。平和島グランプリに向け、トライアル2ndから出場できる同6位以内も視界に入った。だが、あくまで自然体を貫く。「賞金のことは気にせずいく」。次走は大村ダービー。勝利の余韻に浸ることなく突き進む。

 【次走】優勝した瓜生正義、そして白井英治、篠崎仁志、山口剛は20日からの大村SGボートレースダービーに出場する。西島義則、今垣光太郎、松井繁、徳増秀樹らと対決する。永田秀二は11月12日からのびわこ一般戦に登場。杉山正樹、今井貴士、宮地元輝らと激突する。宮之原輝紀は16日からの多摩川ルーキーシリーズ第19戦で藤原啓史朗、権藤俊光、佐藤隆太郎らと覇権を争う。

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2020年10月11日のニュース