今年も任せろ!札幌の夏はルメールが熱い 16、17、19年開催リーディング「好きな場所」

[ 2020年7月24日 05:30 ]

札幌の夏に強いルメール騎手に今年も期待!!
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 過去最速のペースで勝ち星を積み重ね、ルメールが札幌に戻ってきた。水、木曜には競馬場で精力的に追い切りに騎乗。週末に迫った開幕に向けて、名手のボルテージは上がっている。

 「札幌は好きな場所。小さい競馬場ではあるけど、ミドルポジションからでも届くからね。函館は前が有利だけど、札幌は僕に合っている(笑い)。芝がヨーロッパに似ているし、乗りやすい競馬場だと思う」

 現在104勝を挙げ、リーディング首位。JRAの通年免許を取得した15年以降、函館開催の終了時点で勝ち星は16年の98勝を上回り、自身最速のペース。近5年の夏は札幌で騎乗し、16、17、19年は開催リーディングに輝いた。16~18年はモレイラとの熾烈(しれつ)なリーディング争いを演じたが、ライバルが不在だった昨年は開催26勝を挙げる独壇場だった(2位は8勝)。

 「札幌はいつも調子がいいね。函館は3週間しか騎乗していなくて、いい馬を見つけるのに時間がかかる。札幌は最初の週から乗っているし続けて騎乗できれば、もっといい競馬ができる。チャンスも増えるからね。それは大事なこと」

 開幕週から計13頭の騎乗オファーを受けた。その初陣となる土曜1R・2歳未勝利でコンビを組むアークライトはハープスターの全弟。函館の新馬戦は2着に敗れたが「藤沢先生の馬はレースを使えば、さらに良くなる。いい競馬ができると思う」と力を込める。

 大好きな場所に戻ってきたが、新型コロナ禍の厳しい現状を心配する。「札幌の街は今、超静かみたい。もちろん、気をつけなければならないけど、お店もサポートしないとね」。競馬サークルは一丸となって感染拡大防止に努め、開催が続けられている。無観客での札幌開幕となったが、テレビの前で応援する札幌のファンを元気づけるパフォーマンスを見せてくれるだろう。

 ◆クリストフ・ルメール 1979年5月20日、フランス出身の41歳。99年に母国でデビュー。02年から短期免許で来日し、05年有馬記念(ハーツクライ)でJRA・G1初制覇。15年にJRAの通年免許を取得して以降、夏の札幌競馬には毎年参戦。当地開催は15年から順に、14→18→27→26→26勝。JRA通算1225勝(うち重賞97勝、23日現在)。

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