新型コロナ感染拡大防止策 札幌一元化で調教も試行錯誤「美浦から直前輸送するケースもあり得る」

[ 2020年7月24日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・札幌=23日】函館発の馬運車が列をなして札幌競馬場の入場門を通過していく。コロナ感染拡大防止の観点から調教場の分散を避けたいJRAは函館競馬場をこの日で閉鎖。そのため函館で調教してきた221頭の競走馬が一斉に札幌へ移動した。昨年まで札幌競馬出走馬は札幌と函館に分かれて調教してきたが、今年は札幌に一元化されるのだ。「函館と違って札幌にはWコースがないので脚元に不安を抱えている馬は調教法を考えないと…。近隣の牧場(育成施設)で調整して(規定日数の)10日前に札幌に入れたり、美浦から直前輸送するケースもあり得るでしょう」。宗像師は函館から札幌に移動した管理馬を見届けながら語る。

 梅崎が狙う鹿戸厩舎のストームリッパー(26日9R・HTB賞)も新馬エフフォーリアと共に札幌入りした。「昨年の札幌では強い競馬をしているし、ずるい面を出さなければいいレースになる。出走後は札幌にとどまるか、いったん牧場に出すか…思案してます」と鹿戸師。無観客で開幕する札幌競馬。コロナ禍で調教も試行錯誤が続く。

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2020年7月24日のニュース