【シルクロードS】アウィル重賞初V!兄インディと同じく4歳初戦で“才能開花”

[ 2020年2月3日 05:30 ]

<シルクロードS>豪快に差し切ったアウィルアウェイ(左)が重賞初制覇(撮影・亀井 直樹)
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 トップジョッキーの巧腕で、今日もメインVにエスコート。川田の右ステッキに応えたアウィルアウェイが、馬場の真ん中を力強く伸びて差し切った。鞍上は先週のAJC杯(ブラストワンピース)に続く、重賞制覇。メインレース4連勝を飾った。引き揚げてきた川田が勝利をかみしめる。 レース結果

 「無事に届いてくれて、ホッとしています。ハンデを重く背負わされたかなという中で、いい内容だったと思います」

 スタートで立ち遅れ、半馬身のビハインド。逃げたモズスーパーフレアは前半3F33秒9のハイペースで飛ばす中、慌てず中団で脚をためた。「ゲートの中で我慢するのが得意じゃなく、上手にスタートを切れなかったけど、道中は雰囲気よく追走できました」と回顧。直線はダイメイプリンセス、ジョイフル2頭のわずかなスペースへ導き、勝利の進路を確保した。

 昨年の最優秀短距離馬に輝いたインディチャンプの半妹。兄は昨年、マイルG1を連覇したが、妹は千二の距離で開花した。高野師は「調教では一瞬でスイッチの入るところがあったし、短いところになるかなと思っていた。元々いいエンジンはあったけど、使いながら精神力を身につけていった」と目を細める。

 次走は未定ながら「もう一つ上に行けたらいいなと思う」と、指揮官はG1のステージを思い描く。兄も同じく4歳初戦で初重賞制覇(19年東京新聞杯)を飾り、勢いに乗ってG1馬に出世した。妹もここから大舞台を目指していく。

 ◆アウィルアウェイ 父ジャスタウェイ 母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)牝4歳 栗東・高野厩舎所属 馬主・吉田勝己氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績10戦4勝 総獲得賞金1億1876万円。

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