【中山金杯】10歳プリンスで初夢見たい!年齢感じさせない動き 状態は“10合目”

[ 2020年1月4日 05:30 ]

中山金杯制覇へウッドチップコースで調整するシャイニープリンス(撮影・郡司 修)
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 お正月の縁起物で万馬券初当たり~!!新春恒例のハンデ重賞「第69回中山金杯」(5日)に大駆けムードを漂わせるのが17年の同レース3着馬シャイニープリンス。長期休養明けをひと叩きされ、明け10歳とは思えぬほど気配激変。縁起の良いデザインの勝負服に万券的中の初夢を託したい。西では「スポニチ賞京都金杯」(5日)。牝馬メイショウショウブが坂路で軽快に動いた。 中山金杯

 初夢で見ると縁起が良いのは一富士、二鷹、三なすび…。富士は不死、不老長寿に、鷹は貴に、なすびは実がなるため子孫繁栄に通じるという。「それなら新春に最もふさわしいのはこの勝負服ですかね」。深山師は厩舎事務室のタンスの中からシャイニープリンスの勝負服を取り出しながら笑った。冬の富士をあしらった青地に白の縦じま模様。「青空に映える雪化粧の富士山をイメージした」(小林昌志オーナー)という。

 穴党ならずとも初夢を託したくなる勝負服の明け10歳馬。その青鹿毛は不老長寿の泉にでも漬かってきたようにみずみずしい。「調教ではさすがオープン馬という動き。楽に速い時計を出してしまう。スピード感が他の馬とは全然違います。長期休養明けを1度使って前向きさが出て、年齢を感じさせません」と深山師は続けた。3年前の中山金杯3着馬も18年6月以降は鼻出血や蹄の不安などで1年半の長期休養。所属していた栗田博憲師は引退し、開業したばかりの深山厩舎に移った。10歳の年齢を感じさせないのは栗田博厩舎時代に無理使いしていないからだろう。

 「牧場(北海道平取町コアレススタッド)で時間をかけてケアしていただき、蹄の不安は解消。馬体にはもうひと絞りできる余地がありますが追い切りでは動いていますから」と語る同師にとっては昨年の紫苑S(ウエスタンランポ15着)に続く開業2度目の重賞出走。「かつて好走した中山の舞台でいいところを見せたい」。完成度を富士山登山に例えれば?の質問には「10歳馬ですから、さすがに10合目まで登り切っていると思いますが、下り坂という雰囲気はありません」と現状維持を強調する。

 中山金杯の高齢馬といえば、07年の9歳時に10番人気で2着のアサカディフィート。翌年の小倉大賞典ではJRA平地重賞最高齢(10歳)優勝も達成した。令和最初の新春に飛んでくる高齢馬は一獲千金の夢を膨らませる不老長寿の勝負服。初夢馬券を買っても縁起がいいのは一富士、二鷹、三なすび…。

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2020年1月4日のニュース