【函館分析・毛色】涼しさゆえ「白より黒」「芦より青」

[ 2019年6月11日 05:30 ]

夏に活躍するイメージがある芦毛だが…
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 今週末から函館競馬が開幕。本格的な夏競馬のシーズン到来となる。夏が来ると思い出すのが「夏は芦毛」「夏は牝馬」という馬券の格言。函館でも当然通用するのか。過去5年の函館開催を分析すると意外な結果が…。「毛色」「性別」「連闘」をキーワードに、浮かび上がった狙い馬を検証する(データは全て14年以降)。

 夏競馬の格言として有名なのが「夏は芦毛を買え」。科学的な根拠は全くないそうだが、何となく白い馬体が直射日光をはね返すイメージで定着している。対して、熱を吸収しやすい黒い馬体の馬は暑さに弱そうなものだが…。

 しかし、函館では真逆の傾向が出ている。過去5年の毛色別成績を分析すると青鹿毛、青毛の馬が勝率1割、連対率2割をキープと好成績を挙げている。一方、芦毛は出走数の多い鹿毛や栗毛を勝率、連対率で若干上回る程度。それほど積極的に買いたいという数字ではない。

 冒頭でも触れたように理由を理論的に説明するのは難しい。ただ、気温に何らかの関係があるとすれば、この時期の函館を「夏競馬」と捉えるのは危険。特に6月は最高気温が20度前後で、雨や曇りの日も多い。涼しいを通り越して肌寒い気候。夏=暑さに強い馬が活躍する環境ではない。

 今週は土曜12R遊楽部特別に登録したサクラユニヴァースが青鹿毛。昨年の函館、札幌でも好成績を残しており、北海道の気候が合うようだ。青鹿毛、青毛はその見た目から「漆黒の馬体」と称される。函館は「白より黒」「芦より青」と覚えておきたい。

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2019年6月11日のニュース