【名古屋・かきつばた記念】幸せクイーン!令和初重賞は古川が頂き

[ 2019年5月2日 05:30 ]

令和初の重賞を制したゴールドクイーン口取り撮影。(C)愛知県競馬組合
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 交流重賞「第21回かきつばた記念」が1日に名古屋競馬場で行われ、2番人気のJRA所属馬ゴールドクイーン(牝4=坂口)が抜群のスタートダッシュから後続を寄せつけず2馬身半差で完勝。令和最初の重賞ウイナーとなった。坂口智康調教師(38)は令和初日に初の重賞勝利を飾った。

 平成から令和となった初日の縁起重賞。昼すぎから強く雨が降って、かきつばた記念のスタート前に上がった。名古屋の不良馬場は脚抜きが良くなる。ゴールドクイーン鞍上の古川にとっては、この雨は新時代と自身への祝福のシャワーだった。

 「こういう馬場が得意ですからね。他の馬がどうこうより、自分の競馬をできれば、と思いました」

 ゲートが開いてすぐ、出脚の良さに任せてハナへ。「無理に行くつもりはなかった」と言うものの、他馬も主導権を譲らざるを得ないスピード。特殊な馬場で後続は走りづらそうな馬が多く、全く危なげなく4コーナーでは安全圏。完勝だ。

 古川は「令和最初の重賞を勝ててうれしいです。この馬は去年、第1回の葵Sを勝っているし、初物に強いんじゃないでしょうか」と笑顔で語った。さらに「芝、ダートを問わず走ってくれるし、1400メートルの距離もこなしてくれた。長所はとにかく脚が速い(笑い)。今後も楽しみです」と賛辞を重ねた。

 3月に開業した坂口師は新時代にいきなり初重賞を手にする、これ以上ない令和の滑り出し。「馬が力を出し切ってくれたのが何よりです」と愛馬を称え、令和の開幕重賞を飾ったことに「開業してここまで、まずは順調に来ていますし、新元号で最初の重賞勝ちは縁起がいいかな?いい時代にしたいです」と相好を崩した。

 かきつばたの花言葉は「幸せは必ず来る」。新元号最初の重賞は、勝ったゴールドクイーン陣営はもちろん、令和にも幸せをもたらす。新時代の劈頭(へきとう)にふさわしいレースだった。

 ◆ゴールドクイーン 父シニスターミニスター 母サザンギフト(母の父タイキシャトル)牝4歳 栗東・坂口智康厩舎所属 馬主・加藤充彦氏 生産者・北海道浦河町の浦河土肥牧場 戦績12戦5勝(地方1戦1勝) 総獲得賞金1億2146万2000円。

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