菜七子、笠松初騎乗!わずか3年で地方全場制覇

[ 2019年3月7日 05:30 ]

笠松11Rのヒマリチャンで5着に終わり、引き揚げる藤田菜七子 
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 藤田菜七子(21)が6日、笠松に初参戦。11R・つくし賞に、G1初騎乗したコパノキッキングと同じ村山厩舎のヒマリチャン(牝3)との初コンビで臨み5着だった。菜七子はこれで現在開催が行われている地方競馬13場のうち12場で騎乗。残る水沢は条件交流やダートグレード競走がない現状では騎乗チャンスがなく、実質的な“地方完全制覇”となった。

 オグリキャップなど多くの名馬を出した笠松は、全国各地で乗ってきた菜七子にとっても風変わりな競馬場だった。「パドックが(コースの)内側にあったり、ゲート裏を電車が通ったり、驚くところもありました」。オグリキャップの馬運車を見たことが競馬との“出合い”だったという菜七子。気合十分にレースに臨んだ。

 中央の規定が適用されるため▲3キロ減での騎乗。内枠から減量を生かして果敢に先行争いを演じたが、直線で粘りきれなかった。「ゲートを出れば前に行きたいと思っていた。ただ押しながらの追走で最後は苦しくなった」。レース後は悔しそうな表情で振り返ったが、一方で「私自身、笠松で乗れば全部というのは分かっていたので、依頼があって乗れてよかった」。デビューからわずか3年での偉業達成には満足げな言葉を残した。

 レース直前から小雨が降りだすあいにくの空模様にもかかわらず、この日の入場人員は同じく平日の初日だった2月18日(852人)から42%増の1210人。外ラチ沿いには菜七子目当てのファンが鈴なりになった。常に注目を集めながら、特徴の異なる各地の競馬場で騎乗する。同世代の誰にも負けない経験値が、菜七子をさらに成長させていく。

 【中央は10場中8場騎乗】菜七子は中央では全10場のうち、これまで8場で騎乗。札幌、函館ではまだ騎乗していない。デビューした16年は騎乗順に中山、中京、福島、東京、新潟の5場。2年目の17年に入って2月5日に京都、同25日に小倉、3月18日に阪神にそれぞれ初参戦した。また国外では、16年11月のアラブ首長国連邦(UAE)での参戦を皮切りに、17年1月にはマカオで海外重賞初騎乗、同6月にはスウェーデンでのレースにも挑戦している。

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