【菊花賞】エポカドーロ95点 骨格を闘争心でカバーできるか

[ 2018年10月16日 05:30 ]

エポカドーロ
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 血統は体形を超えられるか。ブラストワンピースが抱えるテーマはエポカドーロにもそのまま当てはまります。背中も腹下も短いマイラー体形。かつて私の義兄、増沢末夫の厩舎で短距離重賞を連勝したダイワパッション(母)の影響でしょうか。ダービー時よりも腹周りに厚みが増し、首から肩にかけてたくましくなってきた。全体に実が入ってきたような体つき。3歳秋を迎えて成長しているのは間違いないのですが、マイラーを思わせる胴の詰まった骨格は時を経ても変わりようがないのです。

 だが、立ち姿は変わってきた。皐月賞、ダービー時には穏やかに垂らしていた尾を上げています。父オルフェーヴルの激しい気性が体の成長と共にもたげてきたように映ります。並の馬とはちょっとズレた気性。一度へソを曲げてしまうと修正が利きませんが、前向きになれば信じられないような闘争心とパワーを発揮します。ノーザンテーストやサンデーサイレンスの気性もズレていました。エポカドーロがマイラー体形を乗り越えられるとすれば…。血統通りの激しい気性を闘争心に転化できた時です。

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2018年10月16日のニュース