オジュウ“有馬予行”へ!次走9・22九十九里特別に決定

[ 2018年8月8日 05:30 ]

武豊騎乗で九十九里特別の出走が決まったオジュウチョウサン
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 オジュウ有馬Vロードはここから始まる!!7月7日の福島・開成山特別で平地初Vを飾った障害G1・5勝の絶対王者オジュウチョウサン(牡7=和田正)の始動戦が、九十九里特別(9月22日、中山、芝2500メートル)に決まった。7日、管理する和田正一郎師(43)が明らかにした。前走に引き続き武豊(49)が手綱を取る。目標としている同コースの有馬記念挑戦に向け、新たな一歩を踏み出す。

 障害G1馬の平地初勝利という快挙から1カ月。目標に掲げる有馬記念出走のさらなるステップへ。陣営が選択したのはグランプリと同じ中山芝2500メートルで行われる1000万下の特別戦だった。管理する和田正師は「オーナーサイドとも話し合った結果、方向性が決まった。格上挑戦にはなるが、有馬と同じ舞台設定を選んだ」と話した。オジュウは平地1勝で、現在も500万下に在籍。格上挑戦で除外の可能性もあるが、九十九里特別は定量戦となった09年以降、フルゲート(12頭)になったことは1度しかない。

 今回の決定には武豊の進言もあった。長山尚義オーナー(73)は「武さんから“有馬と同じ舞台を使ってみましょう”と話があった。和田先生とも相談し、向かうことを決めた。有馬の勝ち方を知る“世界のタケ”だからね。どんなレースをしてくれるか楽しみです」と明かした。

 九十九里特別は例年、菊花賞を目指す3歳の上がり馬が出走する。04年にはデルタブルースが、このレースでの勝利を足掛かりに菊花賞を制した。有馬と同じ舞台を経験させるメリットはもちろんだが、クラシックを狙う強力3歳との対戦は、力試しとしても最適な条件と言える。

 前走時の福島競馬場は大フィーバー。東日本大震災後の土曜の最多入場人員となる1万4247人が詰めかけた。特設ワゴンで販売されたオジュウグッズは約500万円を売り上げた。平地G1を目指す障害王者という異色のアイドルホースの活躍は社会現象となりつつある。

 オジュウは前走後、千葉・和田牧場で放牧中。和田正師は「お盆が過ぎて今月下旬あたりに帰厩させて、調整を進めていく」と見通しを語った。さあグランプリへ。夢物語の第2章が、秋の中山で幕を開ける。

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