【NHKマイルC】アメリカーナ85点!際立つ存在感

[ 2018年5月1日 05:30 ]

典型的なマイラー体形のパクスアメリカーナ
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 3歳マイル戦線にそびえ立つタワーオブロンドンの1強ボディー。その向こうを張れるライバルは見当たりません。次位を探せば、パクスアメリカーナでしょう。「アメリカによる平和」と名付けられたこの芦毛もキ甲が際立っています。今回の馬体写真の中では一番発達している。460キロ前後の馬体重でも肩が分厚く、ごつさを感じます。ロンドン塔のような建造物になぞらえれば、米国ワシントンDCのキャピトル・ヒル(連邦議会議事堂)でしょうか。高さ88メートルの白亜のドーム。白い体は議事堂の上・下院棟のような方形で、背中、腹下とも短い典型的なマイラー体形です。

 体つき同様に立ち方も大人びています。気負わずに余裕をもってハミを受け、目には適度な緊張感がある。ただ、腹周りが寂しい。タワーオブロンドンとまではいかなくても、牡馬ならもう少し腹にボリュームが欲しい。四肢には環境の変化などで出やすい蹄輪(蹄に入った横筋)がわずかに見えますが、問題のない範囲でしょう。キャピトル・ヒルのように先端が突き出たキ甲は高い完成度を伝えています。

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2018年5月1日のニュース