【天皇賞・秋】角居厩舎2週連続G1へ シャケトラに休養効果

[ 2017年10月25日 05:30 ]

坂路で調教するシャケトラ
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 【G1ドキュメント=24日】先週の菊花賞は秋雨前線に加えて台風21号の影響でドボドボの不良馬場。歴史に残る消耗戦の末、キセキが3歳ラスト1冠をものにした。全休明けのこの日、前半の調教が終わってから坂路に向かった柏原は監視塔の下で角居師とバッタリ。「菊花賞おめでとうございます」と声を掛けると「ありがとうございます」と笑みを浮かべた。勝利の余韻に浸りながらも、その視線は早くも今週末を見据えているようだ。

 2週連続G1獲りを狙う角居厩舎は天皇賞・秋にシャケトラを起用する。今年に入って格上挑戦で臨んだ日経新春杯2着をステップに日経賞で初タイトル奪取。芝・中長距離路線の新星と騒がれた好素材だ。続く天皇賞・春が9着、前走・宝塚記念は4着。上村助手が当時を振り返る。

 「天皇賞が超高速決着で宝塚記念の頃は硬さがあって歩様がぎごちなかった。さすがにきつかったね。それでも真っ向勝負で4着。よく頑張ってくれた」

 そこで放牧を挟み、激戦が続いた春の疲れを癒やして帰厩。順調に稽古をこなしてきた。「今は凄く柔らかみがあるし、トモの緩さも解消。本格化は先だとしても、春より確実にいいよ」と休養効果を強調する。

 今週から短期免許で騎乗予定のクリスチャン・デムーロと初コンビを結成。そのクリスチャンは今年ブラムトでフランス2冠制覇、2年連続リーディング5位につけている。「兄貴のミルコがクリスチャンは天才だ、自分より上手だと言っているからね。それくらいのジョッキーだし、テン乗りでも心配ないと思うよ」と全権委任。強豪ぞろいのG1で狙ってみたい存在がまた1頭、浮上してきた。

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2017年10月25日のニュース