【ドバイワールドC】「弱点見当たらない」世界最強馬アロゲート

[ 2017年3月24日 05:30 ]

ドバイWCに出走するアロゲート(撮影・岡田修平)
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 17年の海外馬券発売第1弾となる「ドバイ国際競走」が25日、行われる。有力海外馬を紹介する連載「世界一への道」最終回は、ドバイワールドカップで日本馬4頭の前に立ちはだかる世界最強馬アロゲート。ブックメーカーでもダントツ1番人気の支持。世界中が、芦毛の4歳馬に熱視線を送っている。

 世界最強馬アロゲート。昨年11月から世界ランク1位の座を守り続けている。ブックメーカーで1・36倍(23日現在、ウィリアムヒル社)のオッズが示す通りの1強。この日、メイダンダートコースをキャンターで周回。各国メディアの視線を一身に浴びながら、パワフルに、そしてしなやかに四肢を伸ばした。管理するのは15年の米3冠馬アメリカンファラオを育て上げた名伯楽バファート師。「輸送を含め、ここまで順調にきている」と好状態をアピールした。

 3歳春と遅いデビュー。初戦こそ3着に敗れたが、2戦目から6連勝中。その内容が圧倒的で、初のG1挑戦となったトラヴァーズSは8番人気の低評価も13馬身半差V。ブリーダーズCクラシックは、昨年のドバイワールドC覇者でG1・7勝を挙げた当時世界ランク1位のカリフォルニアクロームを、ゴール前で半馬身差かわした。今年初戦のG1・ペガサスワールドCも4コーナー手前で先頭に立つと直線は独走状態だった。

 大きなストライドとスピードが最大の武器。主戦で米の殿堂ジョッキーM・スミスは「弱点は今のところ見当たらない。まだ7戦しかしていないがパーフェクトな馬になれる可能性がある馬。ベストホースの部類に入ることは間違いない」と断言。G1・13勝の伝説的牝馬ゼニヤッタなどあまたの名馬の背中を知る男が、最大級の賛辞を送る逸材。衝撃の走りで世界を震かんさせる。

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