【中山記念】ドバイ連覇へ始動!5歳スティール“完成の時”

[ 2017年2月21日 05:30 ]

たくましくなって5歳初戦に挑むリアルスティール
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 中山で春競馬の開幕だ――「第91回中山記念」はG1勝ち馬4頭を含む好メンバーがそろったが、主役はリアルスティールで異論なしだろう。明け5歳を迎え、陣営は完成の域に達したと明言。始動戦をきっちり制して、連覇がかかる大目標のドバイターフ(3月25日、メイダン)に向かいたい。

 待ちに待った完成の時を迎えた。昨年のドバイターフの覇者リアルスティールが、ひと回りたくましくなって5歳初戦に挑む。担当の柿崎助手は「以前から“4歳から5歳で良くなる”と言っていたけど、その通りになってきましたね」と“進化”を口にする。

 「トモが緩く、以前は常歩(なみあし)でつまずいたり、トモを落とすことが多かったけど、今回帰厩してからは、そういう回数が減ったんです。攻めでもハミにもたれる走りが改善されてきたし、完成期なのかなという手応えがありますね」

 2歳12月のデビュー勝ち以降、常に王道を歩んできた。牡馬3冠にもフル参戦して、皐月賞2着、ダービー4着、菊花賞2着。昨春のドバイターフでは悲願のG1初制覇を果たした。ただ、当時は歩様の硬さやトモの甘さを指摘する声が、陣営から何度も聞かれた。それでも結果を残せたのはポテンシャルの高さゆえ。ならば、完成の域に達した今ならどれだけの走りを見せてくれるのか!?期待は高まるばかりだ。

 あくまで目標は次走のドバイターフ。ただ、今回も始動戦としては合格点と言える仕上がりだ。1週前追いは坂井(レースは戸崎)が騎乗。CWコースで6F78秒9の好時計を刻んだ。

 「(体重の軽い)瑠星(坂井)が乗っていたし、猛時計とは思わないけど、しっかりやっておいたという感じです。昨秋の疲れもきっちり取れているし、本当に順調ですね」

 前走ジャパンCは残り100メートルで失速。柿崎助手は「あの距離だと、何かしら助けが欲しいのかな」と微妙に距離の壁があったことを認める。その点、今回は適距離の1800メートル。完成されたリアルスティールの姿を堪能するには、この上ない条件だ。願わくば、あっさり勝ってドバイに向かいたい。

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2017年2月21日のニュース