幸四郎、兄ユタカに「いい馬つくって乗せたい」新規調教師免許交付式

[ 2017年2月14日 05:30 ]

左から高柳大輔、武幸四郎、武英智、田中博康、林徹、安田翔伍、和田勇介
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 17年度JRA新規調教師、騎手に対する免許交付式が13日、東京都港区のJRA本部で行われた。調教師は現役騎手の武幸四郎(38)、田中博康(31)に高柳大輔(39)、武英智(36)、林徹(37)、安田翔伍(34)、和田勇介(36)の7人が免許を手にした。

 騎手引退後、調教師としても375勝を挙げた武邦彦氏を父に持つ幸四郎。昨年8月に亡くなった父は、理想の調教師像だった。「親父は馬主さんや牧場の人に好かれていた。まねできるところはまねしたい」。

 デビュー2日目に騎乗した97年マイラーズC(オースミタイクーン)でJRA史上最短での重賞Vを決めた幸四郎。通算693勝、G1・6勝とターフを沸かせた騎乗が見られるのもあと少しだ。「正直、あと2週終わるまで騎手として頑張りたい。引退して勉強と準備を進めるにつれて調教師になる実感が湧くと思う」。今週末の京都、来週の阪神での騎乗をもって引退を迎える。

 開業後、ファンが待ち望むのは兄・武豊とのタッグでつかむ勝利。幸四郎は「乗せないと怒るだろうし、うるさい馬に乗せても怒ると思う。いい馬をつくって乗せたいですね」と笑いを誘った。ムチを置いた第二の人生でも競馬界を盛り上げてくれそうだ。

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2017年2月14日のニュース