【フェブラリーS】4回目の挑戦!古豪ベストウォーリア最高潮

[ 2017年2月14日 05:30 ]

4年連続で参戦するベストウォーリア。今年の出来は最高潮だ
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 いよいよ、17年中央競馬のG1が開幕。「第34回フェブラリーS」はダート界の新旧猛者がそろった。注目は前走の根岸Sで2着と、地力の高さを改めて証明した古豪ベストウォーリア。このレースは4年連続の参戦だが、今年はステップレースを叩いて出来は最高潮。地力が問われる東京マイル戦は絶好の舞台で、今年こそ悲願の中央G1タイトル奪取を狙う。

 古豪健在を印象付けるレースぶりだった。ベストウォーリアは今年の始動戦となった根岸Sで2着。中団から先行勢を射程圏に入れると、ラスト100メートルで先頭に立つ堂々の競馬。ゴール前は勝ち馬のカフジテイクの切れ味に1馬身屈したが、3着以下を2馬身半差突き放し地力の高さを改めて証明した。担当の古泉助手は「ジョッキー(戸崎)が完璧に乗ってくれた。負けはしたけど、勝ち馬とは重量差(2キロ)もあったからね。休み明けを考えれば言うことがない」と敗戦にも悲観の色はない。

 悲願の中央G1タイトル奪取へ、陣営の意気込みがヒシヒシと伝わってくる。このレース過去2年(15年3着、16年4着)は共に“ぶっつけ”での参戦だったが、今年は早めに帰厩して前哨戦を叩いて万全の態勢を整えた。「休み明けでもしっかり走ってくれるが、一度使った方がより切れ味が増してくる。同じ体つきでも可動域が広くなって素軽さが増してきた」。大型馬だけに使った上積みは大きく、前走以上のパフォーマンスが期待できる。

 7歳を迎えるが衰えは皆無。むしろ精神面での落ち着きが増して、走りに円熟味が出てきた。昨年は5戦して勝ち星こそなかったが2着3回、3着1回と舞台を問わない堅実ぶりだ。「若いときは少し力むところがあったが、年を重ねてどっしりとしてきた。気持ちの切り替えがうまくできていて、闘争心は衰えていない」と同助手。器用な立ち回りで東京コースはこれまで【3・2・2・2】と好走。地力が問われる舞台でこそ、メンタルの強さが生きている。「(フェブラリーS)4回目の挑戦だが、今年が今までで一番いい状態。この馬らしい走りができれば」。最高潮を迎えた古豪から目が離せない。

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2017年2月14日のニュース