【京都大賞典】半馬身遅れたラブリーデイ…池江師気にせず「整った」

[ 2016年10月7日 05:30 ]

<京都大賞典>ステイインシアトル(右)に並びかけるラブリーデイ
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 栗東では月曜重賞「第51回京都大賞典」の追い切りが行われ、昨年の覇者・ラブリーデイが無冠に終わった春の雪辱へ向け、好仕上がりをアピールした。

 ラブリーデイの最終追い切りの馬上には、2日に凱旋門賞を戦ったルメールの姿が。併走パートナーは5歳準オープンのステイインシアトル。CWコース、3馬身追走の形からそっと内に馬体を併せ半馬身遅れも気にならない。半マイル追いで時計は4F54秒5~1F12秒1だが、反応の良さが際立つ。「時計ある?」。ルメールは記者から手渡された調教時計の走り書きに目を走らせ、コクリとうなずいた。

 「いいコンディション。今朝はあまり押してないけど、反応が良かった。フレッシュだね。2400メートルの距離はちょっと長いけど、去年勝ったレースでしょ?問題ない」

 池江師も「今朝は3馬身後ろから行ってラスト1Fだけ併せるようにとの指示。先週十分やって態勢は整っているし、まだ先があるからね。まだまだMAXじゃない」と安どの表情。1週前にハードに仕上げ、当該週はソフトに息を整えるのが池江流。先週も同じ馬と併せ、6F80秒9の猛時計で圧倒。不良馬場で刻んだ上がり3F36秒9~1F11秒6は驚異的だ。一抹の不安があるとすれば当日の馬場状態。月曜こそ晴れだが、土日は曇り時々雨の予報。「開幕週だけど土日の雨が残って去年ほどのいい馬場は望めない。去年は(一年を通して)ラッキーだったけど、今年は雨にたたられっ放しだから」。悲観的に空を見上げる指揮官に対し「大丈夫でしょ」と悠然と構えるルメール。この笑顔が一番心強い。

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2016年10月7日のニュース