【スプリンターズS】アーサー王坂路で軽く1本 落ち着きも十分

[ 2016年9月27日 05:30 ]

スプリントG1春秋連覇に挑むビッグアーサー

 スプリント界の新王者ビッグアーサーは前哨戦を難なく押し切り、さらに貫禄が増している。秋G1開幕週を迎えた月曜朝は角馬場で入念に体をほぐした後、坂路1本(4F64秒6)をゆったりと駆け上がった。感触を確かめた担当の犬山助手が好調ぶりを伝える。

 「けさもイライラすることなく、落ち着いていました。ここまで順調に予定通りメニューをこなしてきた。体つきも使う前はいくらかぼってりしてたが、腹回りは締まってきましたね」

 秋初戦のセントウルSは、最内枠から先手を奪う積極策。スタート200メートル地点から1F10秒2→10秒6→10秒8の高速ラップを刻む“快足逃げ”でV。

 以前は中団から差す脚質だったが、先行策も打てる自在性が出てきた。鞍上は「スプリンターはスタートが大事。明らかに速くなっているが、まだつまずいて対応できていない。次はもっと速くなるだろう」と力強く上積みを断言する。

 13年ロードカナロア以来となる史上5頭目の春秋スプリントG1制覇へ、視界は良好だ。福永は「短距離界の絶対王者になってほしい。相手関係と枠次第で何でもできる馬。もう不安はない」と自信は揺るぎない。G1ホースとして堂々と受けて立つ構えだ。

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2016年9月27日のニュース